巷では良く「食べづわり」とか、「吐きづわり」とか、
「よだれづわり」、「眠りづわり」・・・などの俗称を
聞きますよね。
この分け方は直感的でわかりやすいのですが、
ことつわり「対策」となった時は、どうなのでしょうか？
と言うのも、
あなたの体の兆候などをもとに、あなたがどんな病気や症状なのかを
正しく「診断」して、治療方針を決めることは、
医師による治療や、セラピストによる施術だけでなく、
ご自身で行なうつわり対策（セルフケア）においても、
最も重要な要素だからです。
そこで、今回は中医学を元にしたつわりの分類法をご紹介します。
タイプ１：脾と胃の不調和
・症状が起きやすい時間帯：朝
・食事：食欲減退、食べると少し楽になる
・活動：停滞、無気力、疲労する、 休息をとると少し楽になる
・通常の吐き気と嘔吐：軽い吐き気、食後に吐く
・嘔吐の種類：薄く水っぽい液体
・吐き気：吐くとさらに気分が悪くなる
・口：喉が渇かない、舌の表面が白く、舌が青白い
・痛み：鈍痛
・感情：惨め、涙もろい、心配
【鍼灸/指圧で使用されるツボ】
・PC6/内関 ・ST36/足三里 ・BL20、21/脾兪（ひふ）、胃兪（いゆ）
・CV12/中脘（ちゅうかん） ・（SP4 /公孫（こうそん））お灸の代用も可
タイプ２：肝と胃の不調和
・症状が起きやすい時間帯：午後
・食事：食べても特に変化しない
・活動：落ちつかない、少し運動すると楽になる
・通常の吐き気と嘔吐：ー
・嘔吐の種類：黄褐色で苦い胆汁を吐く
・吐き気：嘔吐しても特に変化しない
・口：渇く、口の中が苦い
・痛み：お腹の上の方が膨らんで痛い、下痢
・感情：怒り、長期にわたる感情的な問題
【鍼灸/指圧で使用されるツボ】
【鍼灸/指圧で使用されるツボ】
・PC6/内関 ・LR3/太衝（たいしょう）
・ST36、34/足三里（あしさんり）、梁丘（りょうきゅう）
・BL17、19/膈兪（かくゆ）、胆兪（たんゆ）
・ST21、CV13/梁門（りょうもん）/上脘（じょうかん）
・ST36、34/足三里（あしさんり）、梁丘（りょうきゅう）
・BL17、19/膈兪（かくゆ）、胆兪（たんゆ）
・ST21、CV13/梁門（りょうもん）/上脘（じょうかん）
タイプ３：肝と胆の不調和
・症状が起きやすい時間帯：終日
・食事：食べると余計気持ち悪くなる
・活動：ー
・通常の吐き気と嘔吐：ひどい吐き気、食後すぐの嘔吐
・嘔吐の種類：消化不良の食品
・吐き気：吐くと少し楽になる
・吐き気：吐くと少し楽になる
・口：冷たい飲み物を求める、強烈に喉が渇く
・痛み：みぞおちの激痛、胸の詰まり
・感情：落ち込みと短気
【鍼灸/指圧で使用されるツボ】
【鍼灸/指圧で使用されるツボ】
・ST4/地倉（ちそう） ・LR14/期門（きもん）ーみぞおちの痛み
・GB34/陽陵泉（ようりょうせん）
つわり対策に答えはありませんが、資格と経験と技術を持った施術者による
鍼治療の有効性は世界的に評価されています。
また、鍼治療が難しい場合は、内関のツボを刺激する指圧バンドも
研究により効果が実証されています。
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