夏川草介さん著。
かなり、良かったです。
主人公の内科医、栗原一止のキャラクターがいい。
細君のハルもいい。
出てくる人皆、個性的で好感がもてる。
ストーリーも良かったです。
映画化もするみたい。
ハルが宮崎あおい。
ピッタリや。
ハルみたいな嫁、ええなあ。
「私はイチさんの心配をしているのです」
「ハル、お前が雪山に上っている間は、私だってずいぶん心配しているのだぞ」
「それは嘘です。病院に行けば、イチさんの頭の中は患者さんでいっぱいです」
「・・・・・・そんなことはない」
「あります。先日九兵衛で、砂山先生がおっしゃってました」
せっかく二人きりでおるところに、ろくでもない名前が出てきた。
「“イチトはいつだって患者のことばかり考えているから、患者にも看護師にもすごいもてるんだ”って」
やはり一度一升瓶であのでかい頭を叩き割っておく必要があるらしい。
「いけませんよ」
じっとまっすぐな瞳で私を見る細君。
「なにがだ?」
「浮気はいけません」
「馬鹿なことを言うな。そんな暇があったらハルと城でも眺めているほうがずっと楽しい」
「本当ですか?」
「本当だ」
細君の目が輝いた。だがすぐに形のよい眉をひそめる。
「もう一度言ってください」
細君の目は真剣である。
このやりとり、好きやなあ。
ハル、可愛すぎるやろ。
いやあ、面白い本でした。
是非、一読あれ。
さすが梅雨、雨が多い。
雨の日に家で本を読むのが好きです。
よって、梅雨に多く読みます。
僕にとっては読書の秋ならぬ、
読書の梅雨、ですな。