風邪流行ってますね🤧
今年はインフルエンザ3回かかる可能性あり
などとニュースで言われています
さすがに3回もかかったら、
消耗してやつれそうです💦
インフルエンザでよく使われる漢方薬に
麻黄湯(まおうとう)があります🍵
インフルエンザの初期に有効とされています。
麻黄湯使用にはポイントがあります💡
①寒気
②節々の痛み
③発汗していない
④咳(なくても良い)
もし②が「首のこり」だけなら葛根湯です。
じわりと発汗するまで続けます。
※「じわり」がポイントです。
(滝のような汗をかくと気を消耗しますので
かきすぎに注意です⚠️)
もし最初から汗をかいていたら
麻黄湯ではなく桂枝湯類になります🍵
(他の症状に合わせて別の方剤の場合もあります。)
麻黄湯は、回復までの期間短縮効果が
タミフルと同等とされています
(そう言わないと西洋医学の医師は漢方など見向きもしてくれないからでしょう)
さらに、麻黄湯は高頻度で起こる関節痛や腰痛に対しても有効です💪
しかし麻黄湯とタミフルとは全く作用機序が違います‼️
まず、タミフルは副作用が多いです。
代表的な物は低体温、異常行動、突然死などがあります。
未変化体のオセルタミビル(タミフル)が中枢神経系に作用するためです。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/ane.12629
また、遅延型の副作用もあります。
インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ阻害剤であるタミフルは、ヒトのノイラミニダーゼも阻害してしまうので抗体産生やサイトカイン誘導の低下、腎障害、糖尿病などの代謝障害、心疾患、遷延型の精神障害、など起こる可能性があります。
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/23744235.2016.1189592
タミフル服用で解熱が早くなるのは
単なる免疫抑制作用によるものです。
一方、麻黄湯は逆です✨
①エンドソーム酸性化抑制作用→ウイルス(エクソソームですが)の増殖を抑える
②オートファジー機能増強作用→インフルエンザウイルスはオートファジーを障害してしまいますが、麻黄湯はこれを正常化する
③構成生薬の一つである桂皮(シナモン)が
IL6やIFNなどの炎症性サイトカインを必要以上に産生させない
などの機序が示唆されています。
近年、漢方薬も薬理作用が解明されつつあります✨頼もしい限りです✨西洋医にも馴染んでほしいものです
一点だけ。
タミフルほどではないですが、
麻黄湯にも副作用があるので
そこは注意が必要です⚠️
胃部不快感、動悸、不眠、など起こることがあります。
その場合は、減らすか別の方剤に変更します。
麻黄湯を数回飲んで、じとっと発汗したら
そこで飲むのを終了する事も忘れずに
その後切り替える漢方薬については
またいつかブログに載せようかと思います
お読みいただきありがとうございました