さくら 春が好きだと 君が言った 花も木も人も 明るくひたむきになるからだと 冬を越してもなお うつむいて歩く僕の手を引いて 霧の中にぼんやりと浮かぶ桜の木の下に誘い出した 雨が降りそうだよ、と僕が言っても 君は微笑んで ほら、こんなにたくさん咲いてるよ きれいだよと 先に立って歩き出した どこまでも続く霧の中に 君が消えてしまわぬよう 僕は慌てて後を追った thanks by h.b