心の整理をつけてたからな。この3年の間に素敵なアーティスト、ミュージシャン、と生徒たちに出逢ったから、心の中の枠は、ほぼ使い切ってるよ。直ぐに前みたいに積極的にはなれないよね。


DoAsを最後に見たのは、解散発表する前の武道館だ。伴ちゃんは、いつも私服みたいな衣装でステージに立つのに、この時は黒いスーツ姿だったから、なにか重要な意味がある公演なんだろうと思いながら、ライブを見てた。

その後、解散のニュースを聞いてピンときた。あの武道館が最後のつもりだったと。僕としてはラストに立ち会った気持ちになったから、解散公演には行かなかったよ。


そして解散の理由も、納得できる説明はなかったはず(確かね)ありきたりのはあったけど。


気持ちを整理できる理由は、この年の春先から、解散発表の後にかけての情報で腑に落ちないところがあったからだ。


その春先に、伴ちゃんはインタビューで、「大ちゃんの作った歌しか歌ったことがないから、他の歌も歌いたい」と繰り返した。解散発表後もHPで亮さんは続けたいと言っているし、DAIも解散を回避させようとしたがチカラが及ばなかったと言葉を綴った。そして次のリリース予定だった曲の仮歌を発表したりもした。


3人ユニットのうち、2人は止めたくないと苦しんだ。でも、ユニットの看板であるボーカルがやる気を失せれば、存続は無理だったんたよね。


こういう観点から僕は、伴ちゃんが清木場したから解散したと理解してます。


解散後、伴ちゃんの活動にどれたけ会社が能動的だったかを見れば、会社誘導の解散じゃなかったと解る。ソロで売りたかったら、もっとパワープッシュしたはずだ。我がまま言い出したのを苦慮して、しばらく遊ばせてみたという見方もできるけど。


どんな理由にせよ、伴ちゃんはDoAsのファンにサヨナラしたんだ。

だから僕は、気持ちを退くことができた。


音楽活動をしていてファンが付くと、それは2種類に分けることができる。人を好きになったのか、音楽を好きになったのかに。伴ちゃんの場合は、音楽を好きになった人が多かったようだ。ソロで発表される曲は、随分とソフトでしっとりとしたもので、DoAsの力強いイメージからは離れてしまった。それは決して悪い作品ではなく、作風にファンが根付いてるジャンルだった。僕自身もしっとりとしたバラードは好きだけど、同じジャンルでファンになってるシンガーがいるから伴ちゃんの曲には手を出しづらかったな。


伴ちゃんのチャレンジは成功には結びつかなかった。


同じく、亮さんのミサイルも地味な存在に落ち着き始め、DAIも山本サヤカとAKIKOに手腕を振るい良質のプロデュースを手がけたが、やはりセールス的な成功とはならなかった。


ここで感心するのがavexという会社だ。焦らず、この3人を自然に任せてた感がある。他の大手レコード会社なら3年あれば、音楽活動に決着を付けさせられてもおかしくはないが、avexはある種、放置していた。あるいは手をこまねいていたのかもしれないけど、結果として表向きは自然な再融合に持っていけた。


見事なのかもしれないな。


でも、発表がサプライズだったのは神経を逆撫でしたよ。人の気持ちで鬼ごっこをするのは良くないね。


ずっとDoAsに拘っていたファンは素直に引き寄せられると思うけど、いったん決着つけた身としては、お友達からやり直しましょうって気持ちですね。




解散から復活にかけて、伴ちゃんは勉強したはずだ。成功や充実を得るのは難しいと。


自分が出来ること。

自分がやりたいこと。

自分が望まれてること。


この三つが一致しないと成功の階段は登れないと思う。望まれてもなく、上手く出来もしないのに、やりたいことに拘るのはアマチュアだと思う。プロデューサーやディレクターは、アーティストの出来ることを見極めて、それを望んでる市場とマッチするように調整していくわけだし、会社はそうなるようにPRを行う。それが自分のやりたいことと合致するのは稀なことなんだろうか。ともかくプロとして市場にデビューしてしまえば、やりたいことを自分で変化させる能力が必要になってくるだろう。それはプロとしての覚悟だよね。


3年かけて伴ちゃんは、やりたいことがDoAsになった。これは一つの幸せだと思う。本人にとっても、ファンにとっても。以前より迷いが無いだろうし、より強いパフォーマンスが期待できるね。こうなるのを待っていた2人とavexは寛大だと思う。伴ちゃんは、肝を据えて頑張っていただきたい。


僕はちょっと様子見だ。