緊急事態宣言が解除され1か月、少しずつ出張の声がかかるようになりました。

生活も仕事も日常への手探りが始まっています。

 

出張先のホテルでは、コロナ禍にあっても、コロナ禍だからこその、宿泊者への気遣いや工夫を感じました。

 

その一つを書き残します。

 

朝食バイキングが楽しみな札幌パークホテル、地元の方々でも奮発して朝食バイキングを食べにくることもあると聞いています。

新型コロナウィルス感染予防の観点ではバイキング形式は断念されていますが、定食メニューとは一線を画す札幌パークホテルならではの朝食が楽しめます。

 

秋色に染まる庭園を一望する席に案内されると、メニューが目に入ります。

北海道の食材を活かし工夫された料理の数々が、程よいタイミングを見計らって運ばれてきます。

 

日高産鮭をメインとしたオードブル。

器も料理のうちと言いますが、この皿にあって、この料理あり。

十勝産チーズがかかったインカの目覚めを分厚い鋳鉄製のフライパン(スキレット)でいただきます。

カボチャのクリームスープのカプチーノ仕立て

卵料理は、牛肉のボロネーゼとスクランブルエッグを選択。

北海道野菜のプレート・・・秋にちなんでキノコが仲間入りしています。

傍らには焼きたてのパンと北海道産の人参やリンゴのジャム。

北海道産ヨーグルトに風連町のハスカップと洋梨のコンポートが添えられたデザートでしめ、

あとは、ゆったりとコーヒーをいただき、かけがえのない朝を過ごすこととなりました。

 

紅葉に染まる中島公園を一望する部屋を朝食付きプランで10,000円以内。

出張費でおつりはきませんが、それにまさる時間を過ごすことができます。

 

これも、地道にワクチン接種を進めてくださった関係者の皆様と、季節によらず黙してマスクを着用し続けた国民性のおかげであり、有難いことだと思い至りました。

 

札幌パークホテルの朝食に気づかされた、

『忘れてはいけない、気遣いと地道な努力と工夫』であります。

 

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朝食を食べながら眺める庭園

 

部屋から秋色の中島公園を一望