女性JAZZピアニスト、ビージー・アデール(Beegie Adair)。
1937年生まれ、70代になってから日本で知られる存在となり、
心に優しいピアノの調べと人となりは、
ジャズファンのみならず世代を超えて、多くの人を魅了しています。
人生100年時代の、不安、心配、落ち込みそうな気持を、そっと慰めるような、
歳を重ねて熟成された静かに語りかけるような旋律。
年齢を経てこそ見えてくるものがあるのかもしれないと、少しホッとします。
優しい旋律の LOVE。
1940年リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)が作曲した、
I Could Write A Book、
軽快なメロディーが、何事も、まっいっか、といった気持にしてくれます。
秋分の時節に合わせて聞く枯葉。
円熟のピアニストが奏でる、熟達のメロディー。
演奏している姿が、フジコ・ヘミングと重なって見えます。