首都圏沿岸部の地価が極端に低い地帯には、必ずといっていいほど、家電ごみの引き取り業者があります。またこの業者の母体はやはり必ずといっていいほど、中国の企業です。

家電リサイクル法の埒外で、エアコン、テレビ、PC、冷蔵庫などを引き取るのです。
3年前の相場ですが、引き取り価格は2tトラック一杯で8万円前後。
「不用品引き取ります」とスピーカーを鳴らして町を走っている軽トラの行く先がこうした業者です。

これらのゴミは航路で本国へ運ばれ、安い人件費で、手作業にて分類されます。
使えるものはそのまま売り、PCやテレビは分解してパーツとして再利用、また、エアコンは配管の中に通っている銅線が特に高値で売れます。
中国における銅や鉄の需要はものすごく、日本のゴミを飲み込むブラックホールのごとく、こうしたものを引き取っています。そうして、良かれ悪かれ、日本のゴミは中国で再利用されてきたのです。
これは家電リサイクル法成立以前から成立していた関係です。

それが今、新たな局面に来ています。
下記のドイツのドキュメンタリーで、中国へ汚染がれきが流れている事実が示されています。
http://www.youtube.com/watch?v=_2GUPyPieRA

津波の瓦礫の上に降り注いだ放射能が、中国の工夫たちの健康を蝕みます。
彼らは文字通り使い捨てにされる安い労働力。
果たして彼らの健康を守ってくれる人間がいるのでしょうか。
彼らの小さな悲鳴は情報統制の厳しい中国で押し殺され、おそらく日本に届くことはないでしょう。

彼らは放射能の汚染について知らされることもないし、学ぶ機会もきっと少ないでしょう。
大量の粉塵の中で作業をしながら、マスクをしない人も多いのです。
放射能を帯びた大型家電の本体に、配管に、エアダクトに、直接手で触れて分解するのです。

どうか、日本の瓦礫を引き取らないで欲しい。
どうか、日本の瓦礫に触らないで欲しい。
何人たりとも。


别触摸日本的垃圾

用放射能被污染

不可抬进到中国

孩子不可绝对地触摸


(日本のゴミに触るな

放射能で汚染されている

中国へ運び込んではいけない

子供は絶対に触ってはいけない)