睡眠薬、抗うつ剤、それがダメなら酒。
もともと酒は特段好きでもない。
でもそれで解放されるなら、迷わず飲むしかない。

薬の説明書には「飲酒は薬効果を増強させる作用がある」
とある。つまりは「飲め」でも何かあっても知らないよということなのだろう。

毎日、賃金というストレスをいただき、労働という犯され方をし、
報酬は薬をへの還元される。薬が嫌なら趣味を持つこともあるのだろいう。
どちらも新たなストレスを受け入れるための準備運動なのだろうか。
そして明日も労働というストレスを提供される。

これを何十年続ければ救われるのか。
全うした先には残り10年程度の自由という不安定なもの授けられるのだろいうか。
いや、自分にとって救われるとは。。


上司は言う
「君は今後どの様な仕事を進めていきたいのか」
同僚は言う
「この商品を発展させていく」
男は答えにきゅうしながら。
愛想笑いを浮かべてみる。
もはや役を放棄して。


睡眠薬とさんまの缶詰とカルピスサワー
それで、万事OK。

後は赴くままに、睡魔という
悪魔顔をした慈悲深い硬派な善人が
無言で迎えに来てくれる。

どんなに罪深い男にも、嫌味一つ言わずに
懐の深さで飲み込んでくれる。

そして、朝という鬼軍曹に引き渡されえる。

アメとムチ。

否、同一人物なのかもしれない。
緊張と弛緩で超回復をきたす筋肉のように
これ以上鍛えることに、発達する身体に何を求めているのか?

誰が何のために。

男はそうして毎日をやり過ごす。

恐らく男の中には神のような存在があるのこもしれない。
理屈はどうでもいい、己を絶やすことなかれ。

気の抜けた炭酸を一気にあおり。
全てから解放される。そうして鬼が待ち構えている
朝へ引き渡される。それまでは自由でいたい。

平凡なただそれだけのために。
男は確実に生かされ始めるのだ。


睡眠薬、抗うつ剤、それがダメなら酒。


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●ベタマック錠:100mg

●ジンベラミン錠:0.25mg

●ビビットエース錠:2mg

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