tokuGawa盤店

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その時々、テーマに沿って商品をご紹介する
「架空の」CD・レコードショップ。
皆様の見逃し盤をなるべく紹介していきたいと考えております!!

BUZZ『A NEW DAY A NEW TIME』

関連画像

 

1.学生手帖

                  (作詞:松本隆    作曲:筒美京平    編曲:筒美京平)

2.湘南ロード

                  (作詞:ちあき哲也    作曲:東郷昌和/池内聡文    編曲:大村雅朗)

3.センチメンタル・ブルー

                  (作詞:ちあき哲    作曲:筒美京平    編曲:筒美京平)

4.一の橋から

                  (作詞:小出博志    作曲:筒美京平    編曲:筒美京平)

5.去年の雪はあたたかかった

                  (作詞:ちあき哲也    作曲:東郷昌和    編曲:大村雅朗)

6.ノックアウトはごめんだぜ

                  (作詞:村上彰    作曲:東郷昌和    編曲:大村雅朗)

7.ジン・ハウス・ブルース

                  (作詞:ちあき哲也    作曲:筒美京平    編曲:大村雅朗)

8.年をとっても子供のように

                  (作詞:ちあき哲也    作曲:東郷昌和    編曲:大村雅朗)

9.モーニング・フライト

                  (作詞:竜真知子    作曲:東郷昌和    編曲:大村雅朗)

10.君に捧げるメッセージ

                  (作詞:竜真知子    作曲:東郷昌和    編曲:大村雅朗)

 

 

●フォークデュオ、BUZZの1979年リリースのオリジナルアルバム『A NEW DAY A NEW TIME』。

BUZZと言えば、な代表曲を把握しておらず非常に僭越ではございますが、

筒美京平氏作の傑作シングルTr.3と、B面曲Tr.4を含む本作。

 

港のSEから始まり、マイナー調で肉厚のオーケストレイションロックへと展開していくシングル曲Tr.3とは対極に、

涼やかに軽々しいギターフォークチューンTr.1で幕開け。

巧みなメロディーさばきも相まって、今で言うところのキリンジを想起させたりも。

 

その他、

過去に郷ひろみに施していた様な、跳ねるリズムに軽快なサックスの構図を持つ、アイドル歌謡的なTr.4。

大村雅朗印のマットなグルーヴTr.7が、シティーポップ的なアクセントを添えております。

当時、群雄割拠していたフォークデュオ業界で一線を画そうとした爪痕ということでしょうか。

ポップス~シティーポップとしても機能し、互いにメインボーカルを張る体制であることにおいても

確実に本作は勝ち組の一枚。

 

 

メンバーの東郷昌和氏は、過去に高橋幸宏とバンド仲間だったとか。

先見性~~

 

 

▼紙ジャケット仕様版

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旧盤仕様▼

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今回は盤の紹介ではなく、筒美先生がもたらした革新について。

 

 

常に最新を目指し、曲を通して様々な実験を繰り返してきた筒美氏。

 

よく言われている革新としては、

「また逢う日まで」に代表されるような≪イントロの革新≫だったり、

「ギンギラギンにさりげなく」に代表されるような≪サビ構成の複雑化≫だったり、

ディスコ歌謡やバカラック調のアレンジの楽曲に見られるような≪編曲とメロディの一体化≫だったり。

現在のJ-POPに至るまで痛烈な影響を及ぼしています。

 

 

今回の表題となっている≪主メロとコーラスの逆転≫というのも何曲かで散見されたもので、

やはり意図して施されたテクニックではないかと推測されるものです。

 

 

 

まずは実際に聴いていただくとして

それがわかりやすい形で表れているのが 『早見優/Still remember you』 

Aメロが「ラララ~」とスキャットで始まり、Bメロから歌詞が入るという演出の時点で既に革新的ですが、

なんと言ってもサビ。

 

コーラス隊が主メロ部分を歌い、それを追いかけるかたちで早見優がコーラス部分を歌うという、

歌手の見せ場であるサビで展開されている、なんとも逆転的な演出。

そしてサビの繰り返し部分では、主メロを早見優が、コーラス部分をコーラス隊が歌うというスイッチング。

 

度肝です。

 

サビに入ったのに主メロを歌ってくれず、焦らされているところへ

すかさず主メロを浴びせてくれた時の多幸感。

飴と鞭の原理の応用ではないでしょうか。

 

 

そして、こちらの曲にも。

1番と2番はサビ部分

  郷「GETDOWN~       白いビルの~」

  コーラス「      Fu Fu Fu~          」

 

と、いたって普通の編成ですが、2コーラス終わりの最後のサビ繰り返し部分になると

  郷「GETDOWN~ Fu Fu Fu~            」

  コーラス「              白いビルのを~」

と編成が変わります。

 

度肝です。

 

先述の焦らしとはまた違って、

こっちも!?あっちも!?と意外性を突かれることで、快感につながっていく

イリュージョーーン!!(引田天功)的な技術の応用ですね。

 

 

 

さらにはこの曲

3:07あたりからのエピローグ的な部分。

コーラス隊が堂々と主メロ的な部分を歌い、岩崎宏美がそれを追うようにコーラス的な部分を歌い

余韻を色濃く残すように曲が終わるという、めちゃくちゃアパーーー!!な演出です。

 

度肝です。

 

この曲の場合は、そもそもこの時点で初めて出てくるメロディなので、

主メロかコーラスか、あるいはどちらも主メロなのかは定かではありませんが(歌詞の内容からしても)、

心中で複雑に絡み合う様子を表現したかのような、

 

単純に高尚な芸術表現ですねこれは。

 

 

 

1曲の中のどのタイミングでも飽きさせないというのが、筒美氏が常に持っていたスタンスですが

それをアレンジでアプローチしたり、メロディの構成でアプローチしたり、

その延長線上にあるのが≪主メロとコーラスの逆転≫だったのかと想像されます。

 

こんなのはほんの氷山の一角で、まだまだ発見に至らない仕掛けがたくさんあるのだと思います。

空耳アワーのネタを探すようなモチベーションで、それらの発見に挑んでみてはいかがでしょう。

守谷香『失恋座~KAORI SELECTION』

「守谷香 失恋座」の画像検索結果

 

01失恋座

            (作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:信田かずお)

02レディ・クレスト~扉を開けて~

            (作詞:白峰美津子 作曲:松田良 編曲:奥慶一)

03あの空は夏の中

            (作詞:銀色夏生 作曲:筒美京平 編曲:大谷和夫)

04お嫁さんになってあげないゾ

            (作詞:森雪之丞 作曲:池毅 編曲:山本健司)

05約束

            (作詞:冬杜花代子 作曲:田中公平 編曲:信田かずお)

06予告編

            (作詞:芹沢類 作曲:筒美京平 編曲:瀬尾一三)

07そわそわHALF WAY LOVE

            (作詞:森田由美 作曲:伊藤玉城 編曲:溝淵新一郎)

08マジカルBoyマジカルHeart

            (作詞:神原冬子 作曲:池毅 編曲:山本健司)

09君が言ったさよなら

            (作詞:銀色夏生 作曲:筒美京平 編曲:大谷和夫)

10Rainy Christmas

            (作詞:許瑛子 作曲:木村真紀 編曲:溝淵新一郎)

 

 

●1988年リリース、守谷香のセレクションアルバム『失恋座~KAORI SELECTION』。

プライベートの紆余曲折は置いておいて、筒美京平氏作の名曲Tr.6でデビューした彼女の、

来生たかお作の5枚目シングルTr.1までのシングル曲、カップリング曲などをまとめた一枚。

 

リリース順に並べず、1枚のアルバム作品として聴ける構成で配曲され、特にTr.9はこの場所に配置されることで

改めてグッときます。

 

ベストアルバムとはいえ印象としては薄っすーいアルバムではありつつも、

要所要所で絶妙なキャッチーさで魅せる意地の悪さ。

実は末永く聴けそうな一枚です。

 

 

キテレツ大百科を観ていた当時はもちろんアニメソングとして認識していたTr.4、Tr.8を、

長い時を経て、改めてアイドルポップスとして聴き直すことで感じる、歳をとることの有益さ。

 

 

 

 

 

 

本稿のCDはなかなか見つかりませんが、

▼のベスト盤とほぼ同内容です。

 

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