将来、私は何をしたいんだろうか。

 

ここ最近はそればかり考えて、そしてそれから目を背けてばかりいる。

私には、その結論を出す方法がわからないのだ。

 

「OO先生を見て、ああいう尊敬されるような先生になりたいと思い……」

「昔からOOするのが好きだったから……」

 

私にはこのような人たちの心情が全く理解できない。

そんな些細な事で自分の人生の大部分を決定してしまっていいのか?

私にはわからないのだ。

 

自分の好きな事をして暮らす。自分が楽しいことをして日々を過ごす。

「生きる」ということから逃げて生きるということ。

その方向性も一理あると思うが、私は「生きる」ということ、そしてその向こうを知りたい。

そのためにも、私は人生の道筋を吟味し、熟慮に熟慮を重ねたうえで決定したいと思う。

 

厄介なことに、私は様々なことに興味がある。

医学、神経工学・ロボット工学、哲学・現代思想、音楽、文学……

特に脈略もなく、様々な分野に分散して興味がある。

ただそれ以上に、私は「生きる」ということの本質を知りたいし、そしてその向こう側に存在するものを知りたいのだ。

 

 

もしこの世の全ての物事に興味がなくなったとき、「生きる」ということの本当の姿を簡単に見ることができるのではないか――などと余計な想像をしてしまう私。

この森羅万象への余計な興味の合間を縫って、「生」の本質の片鱗を掴みたい……