人は私たちに、「心から楽しめるものを見つけて生きろ」と言う。

だが私には、その言葉が単なる逃避の勧めにしか聞こえない。

 

心から楽しめるものを見つけること。心から楽しむこと。

心から楽をすること。

 

 

私たちは、「生きる」ということから逃げてばかりいる。

生きるということに何の疑いも持たず、生命に様々な色付けをすることによって自分たちをごまかし、日々を過ごしている。

あたかも「生」が不動のものであるかのように。

 

でも、私たちの知る生命には終わりがある。

「生」は不変のものではない。

私には、なぜ皆が一所懸命になって自分の命に様々な装飾を施そうとするのかが理解できない。

 

私たちには、せっかくの「生」が与えられている。

なぜその本質を知ろうとしない?

なぜ逃げてばかりいる?

 

 

私は、「生きる」ことの本当の意味を知りたい。