あの時やられたこと
嫌だったのに
それを別の人間に
あっけなく
躊躇いもなく
それが許せなかった
体に無数に付いた火傷の痕を
誰にも知られたくなかった
母親が居なくなった原因を責められてあいつ首を絞めた
何度も
その度に死にたくて
生きている事実を考えないようにした
ゴメン。
彼女は笑ってもいなかったし
恐れてもいなかった
Nが嫌なことをさせたよね。
わたしがさせたんだよね。
それから
誰も知らないはずの俺の名前と
体に彫ったタトゥを知っていること
これを口外しないことを告げて
家を出る前 彼女は笑っていた
きっとまた会う
一年後
姿を現すまでは忘れていた
信じたくなかった
そうしようとしただけかもしれない
親友が連れてきた女が
あの日の彼女だった