こういうのって、労務管理とかやったことがない人の発想だと思いませんか。
勝手に早い時間に出勤されて、その分超過勤務になったらコスト増だし。
本人が「早出手当はいらない。集中したいだけだから」と言っていても、
労基等に「本人が自発的に行っているもので、会社が命じたわけではない」という言い分は通りづらくなっています。
実態と異なる通勤経路で来ていて会社に届け出なかったら、交通費の不正受給だし、その途中で怪我でもしたら、どうするのか。
経路が違うからといって通勤災害扱いにならないわけでもないが、事務担当者の余計な手間が増える。申請すると労基から会社へ問い合わせが入り、「なぜこの経路で来ているのか」と問われ、書類の追記・追加が必要になることもあります。
「前の会社では、健康のために一駅前で下りて歩いてました」って、履歴書とかに書いてくる人もいました。
入社して、そんなことをやられては困ります。
もちろん、ちゃんと通勤経路を実態どおりに「〇〇駅(最寄りの手前の駅)下車、その後徒歩」と申告してくれれば問題ないが。
よくテレビ番組のドキュメンタリとかで、 「一週間、職場に泊まり込んで作業」とかやってるけど、どうやって時間管理してんだか、適切に法に則って管理されているのか。
番組制作サイドも、番組制作の専門家であって労務管理の知識は無いこともある。
公共の電波をつかって、労働関係法規違反の現場を美談として放映していることにもなりかねない。
などと、労務管理を担当している者として、思っているのであります。
ちなみに、効果はもちろんあると思いますよ。
朝早く出勤すれば人が少ないし、電話もかかってこないし、邪魔が入らなくて集中できる。
たくさん歩けば当然健康には良いわけです。
でも、管理する立場に立つと、どうしてもやめさせなければならないのが、つらいところ。