私は会社で社会保険の事務をしていますが、資格取得手続きには「基礎年金番号」を確認する必要があります。
年金手帳で確認させてもらうことが多いのですが、先日、初めての事例に遭遇し、困りました。
基礎年金番号の導入前には1人の人間に対して、国民年金・厚生年金等の制度別に年金番号が付番されていたため、1人に複数の年金番号がついていることもよくありました。
これを基礎年金番号制度導入(1997(平成9)年1月)の際、複数の年金番号を持つ者は、そのうちの1つが「基礎年金番号」となり、その人に関するすべての公的年金加入記録を基礎年金番号によって一元管理をするようになりました。
会社で関連事務をしていると、オレンジ色の年金手帳をお持ちの方で、番号の近くに「基礎年金番号」というスタンプが押してあるのをよく目にします。
そこで今回迷ったのが、年金手帳(オレンジ色)に番号が2種類記載してあって、
(1)一方には「基礎年金番号」というスタンプ
(2)他方には「基礎年金番号に登録済」というスタンプ
が押してある。
・・・どっちが「基礎年金番号」として使われているのだ?
まぁ、字面からいって「基礎年金番号!!」って言い切っている(1)がそうなんだろうけど、でも(2)も「登録済だぜ!」って言ってるからなぁ。
調べた結果、やはり(1)が基礎年金番号であることがわかりました。
(2)は「この番号は、現在使っている『基礎年金番号』への統合・紐づけが完了していますよ」という意味のようです。
Wikipediaには、「「基礎年金番号」以外の番号に「登録済」と赤色のスタンプが押されている」と書かれています。
単純に漢字3文字の場合もあるのか。
勉強になりました。
でも、今回は2つ並んでいたからよかったものの、もし「登録済」っていう番号しか無い年金手帳だけ持って来られたらどうだろう。
中途半端な知識だと「昔の人は年金番号が複数あるけど、これが基礎年金番号として登録されたんだな」と誤解してしまうだろうな。
昔の人が考えたんだろうけど、もっとわかり易い表現はなかったのだろうか。
- 基礎年金番号・年金手帳について(日本年金機構)
- 基礎年金番号とは何ですか。(日本年金機構)
- 年金手帳(Wikipedia)
(上記はすべて2018年8月14日閲覧)