記事の見出しで「~にマイナンバーを活用」という文字を目にすることが増えてきました。
でも、その見出しが不適切ではないかと思う記事も少なからず見受けられます。
見出しでは「マイナンバーを活用」となっているが、中身は「マイナンバーカードを活用」となっている記事があるからです。
例えば、Googleのニュース検索で「マイナンバー 活用」と調べてみると、
ここ数ヶ月の記事で、
・マイナンバー、観光に活用(11/23、静岡新聞)
・マイナンバーをポイントカードに 豊島区が都内初の実証実験(11/10、産経ニュース)
・マイナンバーでポイント活用、228自治体が参加(9/21、日本経済新聞)
・図書館、マイナンバー活用 200自治体で順次(9/11、日本経済新聞)
・チケット転売防止に「マイナンバー」活用へ!セキュリテイ対策は?(7/12、IRORIO)
などが出てきます。
いずれも、本文を読んでみると、中身は「マイナンバー"カード"を活用する」という内容。
これは、マイナンバーカードに搭載されているICチップ・電子証明書の機能を活用する、というもので、実際にカードに印字されている12桁の個人番号(マイナンバー)を使うという意味ではまったくありません。
紙面上の制約で文字数に制限があるのはわかりますが、
「マイナンバーカードを活用」を「マイナンバーを活用」と書いてしまっては、まったく意味が異なります。
各種メディアの方には、誤解を生む可能性がないか、よく考えていただきたいものです。