先日、個人番号カード(マイナンバーカード)を受け取りに行ってきました。

 私は運転免許も、住基カードも、パスポートも持っていないので、これで身分証明書ができました。よかったよかった。

 私自身はマイナンバー制度には反対ではありませんが、職場の同僚の話を聞くと否定的なコメントしか出てきません。「国にすべてを知られるようになるのは嫌だ」という考えを持っている人が多いように思います。特に預金口座と関連付けるという報道に拒否反応を示す人が多かったですね。

 そして、制度自体の理解も進んでいないのでしょう。「マイナンバーなんか申請すらしてないよ」というコメントからもそれは伺えます。
 マイナンバーの申請、とは何でしょうか(まぁ、カードのことを言っているのは自明の理ですが)。
 


 受け取りにかかった所要時間は10分程度でした(平日午前、他に待つ住民はいなかったので待ち時間は考慮してません)。

 おそらく私はスムーズにいった方だと思うので、もう少し時間はかかるかもしれません。
 でも15分くらいあれば大丈夫でしょう。

 

 私は平日に休暇を取って受け取りに行きましたが、役所によっては休日に臨時窓口を作っている場合があります。HPなどで確認してみるとよいでしょう。
 


 交付されたカードは透明なビニールケースに入っています(思ったよりチープ...)。
 部分的にマスキングされており、容易に見えてはいけない(見せてはいけない)ところが隠れるようになっています。

 

 このケースですが、ちょっと前に「QRコードがマスキングされていない」ということで話題になりましたね。実際に携帯電話のQRコードリーダーで読んでみたところ、まさに私の個人番号(マイナンバー)が表示されました(やったことがない人は試してみよう!でも他人に見せてはいけません!)。

 このQRコード問題については総務省も公式にコメントを発表しています。ケースを作り直す予定は無さそうですが、どうなるでしょうか。
 


 個人番号カードの普及率が悪いというニュースがありました。
 「制度への不信感」が主な原因であると感じさせる記事でしたが、確かに私の同僚の反応を見てもうなずけます。

 

 

 

 今回自分でカードを受け取りに行って考えてしまいましたが、不信感とかの前に、機能的に限界があるのではないかと思います。

 自治体によっても異なるかもしれませんが、顔認証システムや各種パスワードを設定する端末は一つしかないようでした。つまり、書類の手続きは窓口の数だけ同時進行できますが、顔認証やパスワードの設定の段階に行けば一人ずつしかできないわけです。
 

 住民全員に個人番号カードを交付しようとしたら、どれくらいの期間が必要でしょうか。
 非常に単純な計算のやり方をしてしまいますが、1人10分として、1時間に6人、1日でせいぜい50人。
 私の住んでいるところは住民が7万人台ですが、仮に7万人として、1400日必要。
 平日しか稼働しないと考えると、住民全員に交付するとしたら4年以上必要?
 流れが効率化されて所要時間が半分(5分)になったとしても2年以上必要?

(※間違っていたらごめんなさい。もしかしたら端末が複数あるのかもしれないし、顔認証も目視で明らかに同一性が確認できればシステムを使わなくてもいいようですので、もっと多くの人数を処理できるのかもしれません。)


 普及率は低調かもしれませんが、自治体の交付実働部隊からしたら、申請が多くなりすぎても困るでしょうね。