松岡圭祐さんの作品の時系列を作ったので、せっかくなので順番に読むことにしました。
『後催眠 完全版』
これは、催眠シリーズの主人公・嵯峨敏也(さが・としや)が臨床心理士資格を取得する前の話です。
ここで今までまったく気づかなかったことに気づきました。それは本の裏表紙。
「臨床心理士・嵯峨敏也は謎の女から一方的な電話を受ける」とあります。
「臨床心理士・嵯峨敏也」?いやいや、まだ臨床心理士ではない時のお話です。
私の手元にあるのは初版なので、後に発売されたものは修正されているのかもしれません(未確認)。
・管理科情報システム室のパソコンのパスワードが洒落ています。シャレオツです。
・嵯峨と朝比奈はどのような関係なのでしょうか。嵯峨の初めての給料をまるまる使って、二人でホテルのデラックスツインルームに宿泊、それでいて何もしなかったという。なかなか難しい。「大学の後輩だった朝比奈」とありますから、朝比奈も東大なのでしょう。
気になる点はいくつかありますが、細かいことを気にしていたら作品を楽しめません。
その辺は軽く流して、全体として「面白い」と感じられれば良いのだと思います。
学術論文ではないのですから。