何気ない時を愛した日々に火を灯して
追憶を味わう
煙で向こう岸が染みる
現実が指先に迫って 火を消した



そうして嫌いだった大人になって
付け合わせたグラスに
引きずり出した音は
偽りのない歌にこぼれた





懐かしんでも
疲れ果てた時間に逆走はできない

真夜中の静けさに

聞こえなかった孤独が反響した


爪先まで冷え切った感覚が
求めている温もりに

還る夢の帰り道で