鍵をかける
ただれ落ちないうちに

鏡越しに遠く
映るは記憶

あなたが霞むなら 耐える必要もないのに
上塗りばかり忙しい

色ばかり鮮やかで
主題が見当たらない絵


錆に埋もれる花は今も美しいまま
永遠を与えられたカメオの横顔
眺めるのは

いつも 一人





夜を捨てた
惑わす夢を避けて

鉄格子を隔て
想いを冷やす

それでも涙まで 冷えるはずなんてないから
千切れるばかり積もるだけ

緩やかな刻の渦
あなたが見当たらないの


銀に覆われ白い肌は隠されたまま
誓いも契約も守る人を求めて
見つめるのは

いつも 私



飾りばかりで重くなって沈んでいく
だけど 梯を伝う日の光が
まだ見える



錆に埋もれる花は今も美しいまま
永遠を与えられたカメオの横顔
眺めるのは

いつも あなたのいない場所