「ミュージシャンのダディ竹千代さん死去」という見出し、伝説のバンド「ダディ竹千代&東京おとぼけCATS」のリーダー、ダディ竹千代(1953.5.25-2024.5.9享年70歳)。
このアーティストにハマったのは僕がまだ中学生の頃、当時のFM番組だった。
その頃といえば、FM雑誌なるものがだいたい2週間毎に発売され、それも数社で競って店頭に並んだものだ。
どの出版社の雑誌にも番組表は必ず掲載され、ほとんどの番組でオンエア予定の曲目までが事細かに書かれていたりていた。
目を皿のようにして番組表をチェックするのだが、民放FMのとある1時間番組に「冗談音楽特集」という内容が、すごく好奇心をそそった。
ポピュラー界のスパイク・ジョーンズ、クラシック界のホフナングから、洋楽を中心に様々なコミカル音楽が次々に紹介される。
そして最後に「日本の若手ロックバンドにも面白いのがいる」と紹介されたのが、ダディ竹千代&東京おとぼけCATSのデビュー曲「電気クラゲ」だった。これはなぜかJOYSOUNDカラオケに入っていて、たまに歌うこともある。
これは一発で気に入り、シングル盤も購入した。
後に他番組でもライヴ音源が放送され、音だけでは伝わらないからと、番組MCによる解説までが、ありがたく展開される。
そのパフォーマンス内容はサウンド形態模写だったり、そこから派生するギャグになったり、はたまた野菜等をピックに見立てて演奏したり。それらの一部始終をいちいち解説してくれるから、ますます気になるものよ。
そして何年も経ち、自分が社会人になってからようやく生演奏を観覧する機会が訪れた。
場所は確か渋谷のTAKEOFF7だっただろう、場所は覚えているが、今はさすがに別のテナントが入っている。
常連と思しき客が多く、それぞれがやたらステージにヤジで絡む。それらを上手にあしらうダディ竹千代の巧妙な進行、トークのプロだと感じた。
何となく、こんなコント紛いのステージを思い出した。
ダディ竹千代「杉山〜!」
杉山役の人がステージに現れる。
ダディ竹千代「来よったか(会場笑)、どこへ行ってた?」
杉山「ドライブ」
ダディ竹千代「おめ~がドライブ?(再び会場笑)」
そして杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語」サビのみ演奏が始まる。
しばらくステージ観覧から離れたが、時折Facebook等で名前を拝見することはあった。自分が繋がっている中で何人か友達になっていたようだが(要するに友達の友達)、そこは無理せずに静観した。
そうそう、その死亡記事とされるYahooニュースを添付しようかとも思ったけれど、しばらく日にちが経過するとだいたい削除されるからここは避けようっと。
Wikipediaのダディ竹千代の項から見つけたリンク
やはり故人の知り合い(というか昔の音楽仲間)からの追悼文は、読み応えある。