年々視力の低下が気になって、今度こそ合うメガネをと思ってショップで検眼してもらう。
すると「メガネを選ぶ以前の問題で、眼科で診てもらうと良い」というアドバイスを頂く。

それから約3ヶ月、近所の眼科に相談に行くことに。


さしあたり診療してもらうと目薬を注入され、「瞳孔を拡げる薬を入れたので、2時間後にまた来てください」と。

言われた通りに時間を置いて再び来院したところ、遂に「白内障です、手術以外に回復する手段はありません」とキッパリ。しかも両眼とも患ったようだ。老化と共に発症する人が多い病気らしい。

それでは早速手術をするか?そんなことは即時に決断できるものではない、「決心したらまた来ます」と言葉を残して眼科を後にした。

そうこうしているうちに1年が経ち、ようやく諦めてまた同じ眼科に出向く。
今度は手術の方法、スケジューリング等、かなり綿密に医師と相談した。
この医院のシステムだと、両眼を手術する場合は間を2週間も空けるという。
先ずは手術の1週間以上前に、検査と最終確認のため来院が必要。
手術の翌日と翌々日、そして1週間後にも状態の確認のため来院することになる。

両眼あるので、単純計算であと9回は来院が必要だ。

基本的に土日を仕事休みにしているので、土曜日に手術するスケジュールにすれば、無理なく日程が組めそうである。
ただ3月前半までは予約で埋まっているということなので、自分のスケジュールを吟味してその翌日に予約を取付けた。
4/13と4/27それぞれの土曜日を手術日として、残りの来院日も決定した。

ゴールデンウィーク期間に被ってしまうが、それも関係なく開業していることも確認したので、これで大丈夫。

先ずは検査と最終確認のための来院が約3週間前、これも日程の都合上でそうなったけれど問題はない。

眼に関しての検査をひととおり終え、そして最終確認。

手術後にどの距離にピントが合うようにするかという話、いちおう40cm位に指定した。

もっと遠くに指定して視力を上げる選択肢もあったが、片眼のみ手術した期間に左右の視力アンバランスを避ける狙いでもあった。

仕事では遠方を見ることも多いが、やはり細かい作業は続けたいのでこの決断を確信した。

手術2日前から1日4回(朝昼晩と就寝前)に点眼する目薬の処方箋を渡され、近所の薬局で入手。

目薬は苦手な作業だけれど、これも試練と観念する。

 

 

 

 

 

 

そして当日が来た。手術後はしばらく入浴できないというので、朝風呂に入った。そして13時、運命の時が来る。

医院に到着すれば、ここは当然ながら手術の時間帯なので、他の患者はおらず。そしてすぐさま、手術前の点眼が始まる。1回では治まらず、数分間空けて10回も行なわれただろうか。終わりの頃には、白濁した麻酔薬を入れられた模様。

そしていよいよ手術開始、いちおう手術服があるので着替えさせられ、顔に布を当てられてスタート。

麻酔が効いているからなのだろうか、目を直接施術されているのに、それほど痛みは感じないで済んでいる。

機械の不思議な音と共に、その機械から発せられる奇妙な英語のアナウンスが響く。

「目がキョロキョロ動くから真っ直ぐ見て」「反対の目も開けて」と、医師の厳しい指示が飛ぶ。

おおよそ正味30分ほどで終了したようだ「手術はうまくいっています」と言われ、その右眼は眼帯で覆われる。

「明日の朝、9:30にまた来てください」と、もちろんそれまで眼帯を外せない。

何となく眼帯の隙間から、見える確信はある。

「よかった、失明していなくて」

 

そして翌日、やけに太陽光に眩しさを感じながらも、時間通りに通院。

ここで眼帯は外され、再度ひととおりの検査が行なわれる。

「順調に回復しています」

またまた別の目薬を、今回は処方箋ではなく直接もらう。

手術前と同様に1日4回ではあるが、こちらは3種類に増えた。

 

 

 

 

 

 

今度はまた翌日通院、特に時間の指定はなかった。

午前中に行き、次は予定通り1週間後となる土曜日に。

それまでの仕事の現場には、条件付で復帰できるとのこと。

1週間を経たところで、飲酒も再開した。

 

 

 

 

 

 

左眼についても日程がそのまま2週間スライドした様子で、ほぼ同様に手術および付随する行為は進んだ。

そして左眼手術の1週間後、これで眼鏡の診断を受けて終了と思いきや、「まだ手術したばかりで安定していないから、眼鏡はその後がいいね」だと。

現段階では従来の眼鏡のまま、何とか見える感じで生活している。

今度はまた2週間後に通院して、様子を見ることになった(時勢的に現在は、この通院から5日後)。

そこで眼鏡を作り替える話。だいぶ視力が安定してきたようなので、また2週間ないし1ヶ月後に通院して決める展開に。

 

目薬については白い蓋の右眼用(上記写真中央)が最初に無くなり、医師の指示通り同じ薬の左眼用を兼用した。

次いで同じ薬の左眼用も無くなり、これで1種類は終了となった。

その直後には赤い蓋の右眼用(上記写真上部)も無くなり、白い蓋の時と同様に同じ薬の左眼用を兼用。

そして今朝ようやく、その目薬も消耗。

これで1日2回の目薬だけで大丈夫、目薬を差す回数も半減して生活もだいぶ楽になる。

 

4月の音楽活動を休止していた要因は、上記のとおりである。

スケジュールも早めに分かったので、毎月のライヴを行う日程が厳しいと判断したから。

今となればその決断は、大正解だったと思える。

視界も良好になり、5月以降の音楽活動に気合が入る。