医学部編入のための予備校は複数あるが、2010年秋からKALSの完成シリーズの受講を始めた。
医学英語、生命科学、小論文の3点セットからスタートして、最終的には数学、物理、化学についても基礎シリーズ以外の全てを受講した。
個人的には、学力に自信がないとか、何をやったら良いか分からないという人は、予備校に通うお金を工面できるなら受講すべきだと考える。
その最大の理由は、(特に生命科学に関して)膨大な学習範囲のどこに焦点を合わせて勉強すれば良いかを短期間で把握、理解することができるという所にある。
受験大学にもよるが、学士編入試験においてカバーすべき学習範囲は非常に広いため、重要な箇所(=出題確率の高い箇所)に焦点を合わせて学習するということが、短期間で合格するためには最も重要である。
特に、生命科学についてよく当てはまる。
学習範囲が広すぎても深すぎても非効率的である。
時間的余裕のある人は気にする必要もないが、私のように仕事をしながらの人間は注意すべきところである。
限られた期間で合格しなければならないのなら尚更である。
(単に学力を向上させるという目的であれば広く深くするべきであるが)
加えて、予備校には、過去の模試、各大学の過去問、面接試験情報などの有益な情報が揃っていることもお勧めする理由である。
面接試験情報の利用者は少ないように感じたが、実際の面接試験前には非常に役立った。
また、チューターや講師の先生から頂いた志望校選択や学習方法についてのアドバイスも正しく学習するために有益であった。

2012年は有機化学、2013年は力学&電磁気学を受講した。
また、2012年にはweb上で生命科学の問題に取り組める講座も受講した。
このweb講座の問題数は膨大であり、重要事項の記憶のために大活躍だった。

では、各講座を受講しての感想を簡単にまとめておく。
生命科学:生物の知識が完璧でない限りは必ず受講すべき。
新たな発見があるはず。
医学英語:英語に自信のある方は独学でもよい。
物理:学習範囲、重要事項を把握するという目的での受講を勧める。
実際には市販の問題集を併用しなければ合格圏に入るのは難しいと感じた。
化学:物理と同様。
数学:物理と同様。
小論文:物理と同様。



講師の方がおしゃっていた言葉に印象的なものがある。
「合格のためには、財力と体力が重要である。」
今年、合格を手にしてその言葉が正しいと感じた。