“福田和代” 『星星の火』、book | No pain!,No gain! by #15K.U

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“まかぬ種は生えぬ” “労なくして益なし” “痛みを持って陣地を得る”
2012/06以降、継続的な“run” や“trailrun” に目覚めた事と
高校・大学でのRugbyの記憶がcross overする。そして、
OVER50でこれからも“pain”&“gain”の人生でありたい…



“福田和代” 『星星の火』

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
警視庁保安課の刑事・上月千里と、
警視庁通訳センターで中国語を操る
通訳捜査官・城正臣。
独身寮で同室だったふたりが、
違法パチスロ店を摘発するため
東京・池袋の雑居ビルに向かう。
容疑者の中国人を逮捕して取調べると、
日本で勢力を伸ばしている「竜生九子」という
在日中国人組織の存在が明らかになる。
城が独自のネットワークを使い捜査を始めると、
城の妻子が何者かに拉致されたー。
「本流」にして「異端」新しい警察小説の幕開け!



この作者の作品は、

『潜航せよ』
http://ameblo.jp/no-15-ku/entry-11902195922.html
に続いて2作目だと思います。。。


前作の中国原子力潜水艦の話を読んだ時と同様に、

今回の在日中国人闇の組織を描いた作品でも、

女性が描いたとは思えない男っぽい筆致でした^^v


新華僑と呼ばれる若い世代の半グレ的中国人が、

不法滞在などの弱みを持つ同胞を無差別に襲ったり、

組織に逆らう同胞への残虐な仕打ちは恐怖です。。。


5~6年前に、東京の都心に居たときも、

今、大阪ミナミの道頓堀や心斎橋でも、

姦しい団体の中国人観光客はよく見掛けますが、

危ない感じの中国人とはご縁がありません…

まぁ、日本の社会に溶け込んだ闇の中国人の見分けが、

私に付くとも思えませんが。。。^^;


ただ過去2度ほど、

ご近所で忍び込みの窃盗被害が相次ぎ、

事情聴取に現れた警察官の、

中国からの窃盗団が短期間で集中的に大きな団地を

順に狙っているという話は驚きでした…しかし、

これは出稼ぎか??


この本を読んで外国人登録者数に興味を持ち、

調べてみました…私の勝手な思い込みで、

断然、韓国・朝鮮が多いのでは?と思っていましたが、

52万人の韓国・朝鮮に対し、65万人の中国がトップで、

ここ10年の増加数を見ると断トツに中国でした…これに、

不法滞在者数を加えるともっと増えるんでしょうねぇ~?


拉致、領土、領海、サンゴ等々、

日本と中国・韓国・北朝鮮との関係は悪化の一方ですが、

片や中国人の流入人口は増え続けているこの現象は、

一人っ子政策や格差社会を支配する一部の富裕層である

中国共産党の施策に対する不満の現れなんでしょうか?


読み終えて、

古くから純粋に貿易や商売で日本に根を下ろした華僑と

現代中国に不満を持つ世代や不法滞在者の子供で、

無国籍者として日本で育ったような新華僑の多くとは、

同胞への親愛や年長者への尊敬という点などを含め、

全く違う人種なんだなぁ~と思いました。。。


それにしても、

熱血通訳捜査官の城と不可解なその妻・凛子は、

とても気になる存在になりました。。。^^v


この本は、プロローグが最も重要です!^^



“星星之火、可以燎原”
小さな火花でも、広野を焼き尽くすことができるという
意味の中国のことわざ。
毛沢東は知人に宛てた手紙の中で、
初めは小さな勢力でしかなくとも、後には大きな反乱を
起こす力になるという意味で使った。。。



 





       


     




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