“柚木裕子” 『最後の証人』
今日は “初出” で、しっかり仕事へ行ってきました。
まだまだ、世間はお休みで通勤電車はガラガラです。。。
年末早めに休暇に入ったので、
休み中の仕事がたっぷり貯まっておりました。。。^^;
今日の本は、
最近読んで心を奪われた “佐方貞人” が、
検事を辞めて弁護士になった “ヤメ検” のお話です。。。
刊行順にいうと、
『検事の本懐』 ⇒ 『検事の死命』 ⇒ 本作となり、
“ヤメ検” から、検事へ遡っていく感じです。。。
いやぁ～、
『もぅ、佐方大好き！』 と思い込んでいるのもありますが、
メチャクチャ良かったです。。。
“佐方貞人” が検事を辞めた理由も含めて、
さらに、このキャラクターに心酔してしまいました。。。
そして、完全にだまされました。。。
分かった後で、
そう言えば、
「被告人が、裁判に出てきてなかったよなぁ～！？」
とか、
「病身の奥さんが、こんなことできひんよなぁ～！？」
と思いましたが、
“後の祭り” でした。。。
子や孫を持つ身としては、
愛するなんの罪もない我が子の命が理不尽に奪われ、
しかもその真実が、
大きな権力によって隠蔽された真実を知ったとしたら、
この夫婦の “復讐劇” は十分理解できる気がします。。。
もし、
「なんか、いい本ないかなぁ～？」 とお悩みの方が、
いらっしゃったら是非お勧めしたい3冊です。。。
以下、本文抜粋の渋い台詞です。。。
公判二日目
「私ね、人間の絆で一番強いものは何か、
って聞かれたら同士だって答えるわ。
恋愛感情や友情より、
同じ目的を持つ同士の絆が一番強いと思う」
「罪は代替出来るものじゃない。
その人間が犯した罪で裁かれなければ意味がない」
「あんたが言う正義はなんだ。
俺の正義は、
罪をまっとうに裁かせることだ」
公判三日目
「彼は、誰でも過ちは犯す。
しかし、
一度ならば過ちだが、二度目は違う。
二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ、
と言いました。……」
判決
「行動の裏には必ず理由があります。
水面に出来た波紋だけを見るのではなく、
水底まで潜り、
波紋を起こした原因を探らなければ、
真の裁きにはならないと思うのです」
エピローグ
「法を犯すのは人間だ。
検察官を続けるつもりなら、
法よりも人間を見ろ」
