副業で警備員(ガードマン)をやってみて感じたことを書きます。

警備員という仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

警備員をやってみようと思った理由は、ソフトウェア業界はブラック企業ばかりでこりごりだ、ということと、30年間デスクワークばかりしてきたので、体を動かす仕事をしてみたかった、という理由です。

高齢の男性(最近では女性の警備員もよく見かけますが..)がたくさん働いている業界なのに、組合内にも警備員の人がいないので、この業種の労働条件はどうなっているんだろう、という組合的な興味もありました。

駅などに置いてある無料の求人雑誌を見て、警備会社に履歴書を持っていくと、健康診断書と破産者でないこと、前科が無いことの証明書の提出を求められました。

めんどくさいですが、法務局に行ってこのような書類をもらってきて提出して、晴れて警備員に採用されます。

この業界は、人手不足なので、3時間立ち続ける体力があれば、だいたい採用されると思います。

(途中の休憩時間を考えると、このくらいは、立ちっぱなしです)

さて、警備員に採用されても、すぐに現場にでることはできません。警備業法で30時間の研修を受けなければ、働いてはいけないのです。

4日間、車の誘導方法や雑踏での警備方法についてのビデオを見て、警備員の心構えの勉強です。
眠くなることもあるかもしれませんが、じっと我慢です。

研修が済んだら、現場にでることができます。会社から、制服・帽子・ヘルメットなどの装備品は貸与されますが、安全靴は自分で買わなければならないようです。

会社から、電話でどこそこの現場に行ってくれ、と連絡を受けて自宅から直接、現場に出勤します。

交通費は出ません。

スクーターや自転車で現場まで来ている人が多いです。(みなさん、交通費を節約しています)
日雇い派遣アルバイトで、雇用保険もありません。大手の警備会社(アルソックなど)の正社員になると別ですが...

賃金は、最低賃金水準です。1日8時間働いて6500円から7000円くらいです。

月20日働いて、手取り12万円程度でしょうか、この中から、交通費や国民健康保険、国民年金を支払うとなると厳しいものが有ります。

就職するのは簡単な職種ですが、賃金水準は低いのが実情です。

現場は日によって異なります。ベテランで、この仕事を長く続けている人たちは、自分の現場を持っていて、毎日同じ現場に通っていますが、初心者のうちは、人手の足りない現場に応援にまわされます。駐車場警備、マンション工事現場、道路工事現場などいろいろです。

暇な現場もありますが、応援に行くのは忙しい現場が多いです。

組合員N