今から25年ほど前のサラリーマン時代、「コーチング」に出会った。

「コーチング」とはコーチがクライアントの目標達成の為に質問や対話を通して、気づきや自発的な行動を促し、目標達成をサポートするソリューションである。



私を含めた一部の社内のメンバーでこの「コーチング」が話題となった。

当時はコーチ21と言う企業が日本のコーチングを牽引しており、私もコーチ21の研修に1度だけ参加した。

そのうち社内のメンバーがコーチの認定資格を取得して、社内勉強会を開いてくれて私も色々と学ばせてもらった。

日本におけるコーチングの第一人者は伊藤守氏で彼のコーチングの本なども当然読んだ。

コーチ21から派生したコーチAのメルマガもとても参考になった。


「人は指示命令で動かない」と当時の上司役員が昔から良く口にしており、動機づけを重視されていた。

まさしくコーチング的な考え方を既に持っておられた。



企業のトップや管理職にコーチをつける企業もあれば、従業員にコーチをつけて業績を上げる企業も多い。

スポーツの世界でも同様に、コーチングが出来るコーチを付ける事も珍しく無い。

コーチとクライアントの関係に上下はなく、対等の関係である。

コーチはクライアントの仕事に関しての知識は無くても全く問題ない。

コーチは教えたりアドバイスはしないので専門知識は不要だ。

コーチと対話することで、自分にはない視点にヒントを得て、多くの気づきを得る事が出来る。

気づきは自らを動かし、自らの行動や思考を変える。

こんな素晴らしいコーチングと言うビジネスソリューションであるが、残念ながら私の会社では導入されなかった。

しかし個人的には、コーチングの考え方や具体的なフレームワークは実際の仕事の上でも大いに役立った。



先日、アドラー心理学の信者になったという投稿をした。

 

 

 



考えてみればコーチングとアドラー心理学には多くの共通点がある。



対等の関係で相手を信頼し、未来・目的志向で対話や質問を通して相手に気づかせ、自らの行動変革を促し、背中を押す。


私がアドラー信者になったのも「コーチング」の可能性を信じていたので、必然的な事だったのだろう。


こんな画期的なコーチングであるが、資格を持ったコーチを自分に付ける事は現実としては難しい。


そこで、ある程度コーチングがどのようなものか知識があれば「セルフコーチング」をする事は出来る。

 

「一瞬で自分を変えるセルフコーチング」という本も読んだが、決して難しくはない。

セルフコーチングとは自分がコーチになり自分にコーチングをすると言うものである。

自分へどんな質問を投げかけるか、質問の種類や質によって何に気づくかが重要になる。

質問には無限の可能性がある。

質問は気づきを引き出し、考える力をつける。

自ら考え出した答えが自分自身を動かし、自分を変えていく。


私自身もセルフコーチングを意識して自分への質問をよくしている。

 

最近はこの質問ばかりだ。



坊主頭にして実生活も修行僧みたいと言いながら、ほんまに修行やっとるけ?