Pandaは、スペインの企業が開発しているアンチウイルスソフト。
そのなかで、Panda Cloud Antivirusはクラウド方式によるアンチウイルスです。

性能のほうは、検査機関によって結果がバラバラですが、実はどれも正解。
得手、不得手、得意分野と苦手分野が非常にはっきりと分かれます。
トロイの木馬系には非常に強いが、スクリプト系などにはとことん弱かったりします。
すでに感染しているウイルスなどを駆除するという目的には向いていません。
また、検出率はそこそこ高いのですが、誤検出が滅茶苦茶多いのも特徴。

ちなみに・・・。
検出率が高いといわれているのは、Panda Internet Securityなどの有料版です。
これにはクラウド機能も付いていますが、メインのウイルス検出機能は従来のアンチウイルス同様に定義ファイル型で、ヒューリスティック検出など、他にも様々な機能が付属しています。
Panda Cloud Antivirusは、ぐっと機能が絞られて、クラウド機能のみになります。
ちまたで検出率が高いと言われているPandaと、無料版のPandaは、別物だということは理解したうえで使用したほうがいいでしょう。
実際の検出率については、下記のサイトが参考になるでしょう。
アンチウイルス検出力比較 「G DATA 2011」 「Avira AntiVir Premium 10」 「Panda Cloud Antivirus PRO」 「Immunet Protect」

クラウド方式は、ファイルの情報をネットでサーバーに送信し、サーバーで判定の処理を行います。
ですので、ネットにつながっていない状態では検出できませんので注意が必要です。
メインのアンチウイルスとして使用するには少し怖い部分があるかもしれません。
同じクラウド方式のImmunetのように、サブのアンチウイルスとして他の常駐型アンチウイルスと併用して利用するわけにもいかないため、あまり使わないサブPCや、ネットブックなどに使うのがいいかも。
仮想PCを使用している場合には便利かもしれません。

ともあれ、軽量で非常にお手軽。
クラウドという新しい方式のセキュリティソフトであるため、新しいものが好きな人にはぴったりな、ギークなアプリケーションといえます。
ぱんだアイコンがかわいいですしね。

クラウドというのは、人がたくさん集まってこそ威力を発揮するものなので、ユーザー数が少ないとはっきり言って意味がありません。
そこで、ユーザー確保のため、最近は無料版にいろいろと機能をつけてリリースを開始しています。
で、さらに驚くべきことに、このPanda Cloud AntivirusのPro版のアクチベーションコードが現在無料で入手可能です。
1年間無料のライセンスなんですが、Pandaのサイトから無料購入という形で入手できます。

期間限定で配布しているようですが、とりあえず無料なんでアクチベーションコードだけもらっておきました。

ウイルス対策・セキュリティソフト
http://www.avinashtech.com/ja/anti-virus/download-panda-cloud-antivirus/
$nnsuteの気になるギーク壱品-パンダ
Pro版では、振る舞い検知(ヒューリスティック)機能などが使用できるようになります。
無料版にはヒューリスティックによる検出機能はありません。

ヒューリスティックとは何かについては、こちらが詳しいです。
ヒューリスティック検知 とは?

<追記>
*注意*
無料配布は終了したようです。

あと、こんなテスト結果がありました。
アンチウイルス検出力比較 「G DATA 2011」 「Avira AntiVir Premium 10」 「Panda Cloud Antivirus PRO」 「Immunet Protect」
面白い結果になってました。


ちなみに、たまにPanda cloudと他のアンチウイルスを併用する人がいるので、自分も試してみました。
使用したソフト名は伏せますが、何通りかの組み合わせで使用してみました。
インストールの順番がややこしかったりしますが、たまに引っかかったりする程度で普通に動くことは動くのです。
見た感じとてーも普通に。
が・・・。
どこかで競合しているのか、複数のウイルスをまとめてチェックすると、ウイルスがチェックをすり抜けることが何度かありました。
Panda開発者の方が、「危険です」と言われているそうなのですが、この危険というのはOSに不具合が出るとか、ブルースクリーンが出るとか、そういうものではなくて、どうやら、検出するときに他のソフトと競合するからウイルスが通り抜けちゃうので危険だ、という意味だったのかも。
やはりやっちゃダメなものはダメですね・・・。