房総半島、果ての墓地に眠っている

かすかな記憶
初曾孫の僕をめちゃくちゃ可愛がってくれた
ひいばあちゃん


親父さえ物心つく前に亡くなって
覚えていないというばあちゃんは、

白黒写真しか知らないけど
贔屓目にみてもちょっとした器量もち
じいさんは、面食いだったらしい


へえ、このヒトのなにがしかが
いま、oleのありようになってる

誰でも、たぶん そう



かなり前に僕の年下になった美人さんは
でも、僕のばあちゃん




函館山から、
ベルを鳴らしつつ
蚊に刺されつつ、無事に下山した僕は


夕刻、市電の終着に流れ着き




ハコダテネコ、ねそべり

今日は東京よりこっちの方が暑いからねえ

となでると、
ごろごろくるんくるん回って

ひえぇ、かわいいじゃないか


猫の許しを得て、ほてほて歩く




外人墓地です

交易港の歴史持つ函館



ロシア系と、中華系があり

だれも、いない

きもち居ずまいを正しつつ


墓標が西方の海、祖国をみている
気がする

ふらりふわりと漂うoleは




旅のはて、
函館山ふもとから、港ながめる
旅の大先輩たちに