夕刻のはじまりのころ

オートバイは走り出して

荷物は、ごく簡単にまとめた二泊ほどの着替え

カッパは一応持つけど、
ほとんど使ったことはない


10代の頃からオートバイに乗り
初めてカッパを買ったのは、
手にいれたばかりのヤマハで行った
北海道ツーリング中
どこかの農具店、だったような気がする


あれも6月
北海道に、梅雨はないはずでは
と雨中走行したこと、なぜだか思い出す


梅雨の晴れ間を快調に走り
ついた半島の南端は、のどか





いまでは充分に古いけれど、
発売当時は世界最速といわれ

そのなかでも、北米向けに製産されたカワサキが僕の相棒


マイルで表示されたメータの最高速度は、新幹線と並ぶ
はやぶさ、こまちが320㎞/h


僕は、そんな領域には踏み込まず
ツーリングの友として
ふわり、走る


両親が暮らす家は、もうすぐ