妊娠がわかった時、双子だった。
高齢出産になるから出生前診断を受ける事は決めていた。
主人の考えも『受ける』の一択。
育てられない。
私も同じ考えだった。
診断を受ける為と出産の為に大きな病院への転院を決めた。初診日も決まった。
数日前に強い腹痛と出血。
転院前の病院で受診、出血の原因不明。
後日、転院前の病院で受診したら、
1人心拍がなかった。
泣いたか泣いていないかも覚えていない。
その後、転院先の初診日に検査の為の説明を受けた。
もしもの時、血液検査、羊水検査、結果を逆算して諦める事になるならギリギリの日程と説明を受けた。
血液検査の結果、陽性。
先生が血液検査の結果の説明と、次の羊水検査について説明してくれていた。
勝手に涙がでてきた。ただ、先生の目だけをみていた。言葉の意味は入ってこなかった。
先生の目をみているだけ。
悲しいとか、つらいとかそんな感情があったのかなかったのかそんな事もわからなかった。
目の前に先生がいて、看護師さん、助産師さんがいて、隣に主人が座って一緒に説明を聞いている。
先生はまっすぐと私の目をみて説明してくれていた。たまに主人の方へも目を向けるけど、私の目をみて説明してくれていた。
ただ、それだけ。私には感情がなかったと思う。
もし、先生が私の目をみずに説明していたら私は泣き崩れていたと思う。
私は母になる覚悟ができていなかったんだと思う。
どんな子でも自分の子。という考えができなかった。
だから検査を受けた。
そして、検査の事は誰にも言っていない。