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私が小学3年生ぐらいの時から母に「パパには内緒にしてね」と言われる事が増えていった。


昼間は携帯電話で電話したりしてるのに父が帰ってくる頃に携帯を隠す。

PTAの会議してくると週2ぐらいで夜出掛けていく。

少しずつ夫婦関係がおかしくなっていった…


話しは遡るが、実は父は酒乱である。


私たちが物心つかない時に飲酒運転で大事故をおこしたり酔っ払って知らない人と喧嘩したりお小遣いが足りなくなって上司?同僚?に借金して返せなくなり母に相談して怒られたりしていた。


そんな人なので母の行動がおかしいと気付いた時に酔っ払って家で暴れた。

最初はお皿を投げる程度だった。それがエスカレートしていき、ある日酔っ払って同僚に抱えられて帰宅した父が玄関で母と口論になり母と同僚を殴ってしまった。

たぶん、この時に浮気相手から本命に切り替わったんだと思う。


母は浮気相手と私たち姉弟を会わすようになった。

初めて会ったのは小学5年生だったと思う。「母のお友達」と紹介された。

週に1回は会った…父と一緒の時は笑わない母が、この友達の前では笑う。

酔っ払っても殴らない。いい人なんだと思った。


母は同じ人とずっと不倫していた。後でわかったのだが相手にも家族がいた。子供は私たちの5歳ぐらい上だった。

私が中学3年生の時、まず相手の男性から離婚した。正直に話したので養育費、慰謝料、かなりの額を支払ったらしい。

次に母…こんな父なので何をするかもわからないと言う事で、まず実家から実母を呼んだ。

クローゼットに入ってる洋服や道具など見えない物を徐々に新居に運んでいった。バレないかひやひやしたのを覚えてる。

弟は手伝わなかった。きっと父と離れたくないのだろうと母が言ってた。


引っ越し当日…洗濯機、冷蔵庫、小さいテーブル、テレビ、必要最小限の物と父のものを部屋に残した。

社宅だったし帰ってきて家の物が無くなっている父の気持ちを考えたら辛かった。


その時は子供だったから両親の気持ちがわからず母に離婚したいと言われた時「母が離婚したいならしたらいいよ」と言った。

あの時は父は酔っ払うと物は壊す、怒鳴る、母に暴力を振るう。他に男を作られて当然だと思った。


でも今は…酔っていない時に父と話し合いは出来なかったのだろうかとかお酒を止めるとか出来なかったのかと考える…酔っていない時の父は優しかった。


母は頑張る事に疲れてしまい父への愛も情も無くなってしまったのだろう…


つづく