今からちょうど一年のことだった。

あの頃はまだ慣れないことばかり。

札幌に来たあの頃は、不安ばかりの日々だった。

俺はとにかく、バスケットを指導していたあの頃に縋っていた。

大学の頃の、自分の影を追うように、悔いはないと言いつつ、心残りばかりだったあの頃に戻りたくて


でも、結局それじゃダメなんだと

本質は今ある環境で生きることだった。


無理にバスケットを続けようとするくらいなら、まずは今いる場所での全力を尽くしてみなければならない。

その果てで待つ世界がある。


バスケットが、別の何かに置き換わるのであれば、それが正しい生きる道

俺は、この1年でそこまで辿り着けたと思う。


慣れない土地での孤独、寒くて仕方がない冬

過酷な社会と現実

それでも必死に生きていた

同じ空で、同じように必死こいて生きる誰かがいたから

それが、いつかの約束だったから

そしてそれが、俺にとってのケジメだった。


学生であり、若造だった俺はとにかく偉そうなことを沢山言った。

吐いた言葉を、現実にするために

俺のしたことが、正しいと思えるように

ただ、それだけだった


その全てに、意味があったと今でも思う

俺はここで精一杯生きた

1年という僅かな時間でも、爪痕を残し

遥か遠くの場所まで届けた


孤独に生き、その先で多くの人を巻き込み

そしてまた孤独に戻る

だとしても、また新たな地で人を巻き込む


それが生きるってこと


旅路の中、多くの人に出会う

その全ては、運命が導いた出会いであり、必然ではないだろう

だから、その運命を大切にしていたい


ここで生きた1年、俺は孤独でもいいと思っていた。

でも、結局は人を求め、人を愛していた

それはあの頃と同じだった

それが、俺という人間だったと、


千葉でもまた、同じように生き続けているだろう

その運命を、大切にしていたい