昨日、仕事帰りに寄ったドラッグストアでの出来事。
店の一番奥のトイレットペーパー売り場で商品を見ていた時のこと。
その売り場の近くに従業員用の出入り口があり、ちょうど売り場の奥が従業員のスペースだったみたいで。
なんか急に、おじさんの声が聞こえてきまして。
最初は何言ってるかわかんなかったんだけど、そのうちエスカレートしたのかどんどん声が大きくなっていき。
「だから、前から言ってるよね!?」
と、ネチネチとなじる声が聞こえてくる。
周りにも何人かお客さんがいて、その人達もその声に気付いているようだった。
店に声がダイレクトに聞こえてくるって、ヤバくない?
しかもガチ説教。
最初はね、電話で話してるのかと思ってたんですよ。
だっておじさんの声しか聞こえてこないから。
そうしたらそのうち、微かに「はい」とか「すいません」とかの、もう一人の声が聞こえてきまして。
だんだん上がってくる、おじさんの声量。
おじさんもなんかもう、怒ってるのが気持ちよくなってる?みたいな感じで。
まあ怒りの内容は、店員さんの接客態度がよろしくなかったことみたいで。
クレームの電話がかかって来たのか来てないのか、よくわからないけど、そんな感じ。
おじさんはきっと、店長さんか何かなんですかね。
同じ話のループになってきた頃、私と同様、心配そうにその声に耳を傾けている人が何人かいたんだけど、それに気付いた別の店員の女性が、こっちに向かってやってきた。
私達に笑顔で会釈をしたあと、従業員入口に消えて行った。
そして…。
「店長の声が店内に丸聞こえなので、もう少し声を押さえてもらえますか?」
という女性の声が聞こえてきたところで、私達は解散した
いや、なんていうか、例え他人の説教だとしても、聞いてるこっちは胸が痛い。
店内に聞こえてしまうくらいの声で、叱る必要があったのか。
てか、これで説教が終わればいいなと思いながら、売り場を後にした。
それで思い出したことがひとつあった。
それはまだ独身の頃、職場の上司(女性40代)とよくランチに行っていた時のこと。
よく行く和食屋の店長が、客にはニコニコと対応してくれるんだけど、ものすごい従業員に対する言葉が乱暴な人だった。
ある時、バイトの男子が注文をミスして、カウンターの中でめっちゃ怒られてまして。
それが私達のオーダーだったので、うちの上司が店長に、
「そんなに叱らないであげて。私達の言い方が悪かったのかもしれないし」
と、お願いするくらい、ものすごい叱るんですよ。
なんかもうね、人格否定というか。
昔の人によくある感じのヤツです。
「お前なんてやめてしまえ」
「注文もろくに取れねえのか!」
みたいなやつ。
その後もよく、私達はその店に通っていたんですが、いつの間にか叱られていたバイトの子はいなくなり、50代くらいの女性が入っていました。
その店長は、その女性にも同じ感じで、
「やる気がないなら帰れよ」
とか、客前で平気で言うんですよ。
正直、それを聞いてる私達は、気持ちがざわざわしてしまって、食事を楽しめなくなる。
そんなある日、私達の会計の際、レジでその女性が打ち間違えをして、その修正に時間がかかっていた。
私達も昼休みなのであまり時間はないけど、その人がとにかく一生懸命だったし、普通に待ってたんですよ。
そうしたら、例の店長が現れました。
私達に笑顔で「すいませんね」と言ったあと、その女性の肩を突き飛ばして自分がレジを打ち始めた。
「本当に役に立たねえな」
そう言ったところで、うちの上司がドカーンとキレた。
「今、この方のこと突き飛ばしたでしょ?女性に暴力を奮うとか何事!?
あと、その口のきき方、なんとかならないの?」
と、早口でババーンと店長さんに言っちゃったわけですよ。
突き飛ばされた女性は恐縮してるし、うちの上司は激怒してるし、店長はうちの上司に怒られながらも無言でレジ打ちをしていた。
その後もうちの上司は店長に何か言いながら、会計はすませたんだけど。
店長は、バツが悪そうに、「すいませんでした」と上司に謝っていた。
それを聞いた上司が、
「私にじゃなくて、その人に謝れ!」
と、ブチ切れて店を出たんですが。
店を出てしばらく歩いた後、
「ああ、もうあの店に行けなくなっちゃったね。美味しかったのに。」
とか言ってて笑ってしまったことを思い出した。
ちなみにその店、一年後とかに私と別の友達とで言ったんですけど、店長は相変わらずで従業員に暴言を吐きまくってました
人は簡単には変わんない。
とにかく私は、客前で従業員を叱る人が嫌い。
というか、胸がぞわぞわして、気分が悪くなる。
叱るなら、誰の目にもつかないところでやってくれ。
公衆の面前で人を叱ることに、何のメリットがあるのか。
聞かされてる方も気分が悪いし、叱られる人の精神的ダメージも大きい。
いいことなんて、ひとつもないよ。