スマイルゼミ(小学コース)

 

 

 

さて、昨日の続きです。

今回の飲み会に来ていたママ友の1人が、いい感じに酔いが回ってきた頃に、こんなことを聞いてきた。

「Yさんって覚えてる?」

いや、覚えてるよ。

てか、言われるまで忘れてたけど。

けっこうインパクト大の人だったけど、接点がなくなったからすっかり忘れてた。

 

 

 

 

 

Yさんとは、ママ友ではないけど、同じ小学校の同じ学年の子供を持つ保護者同士、という関係性というか…。

とにかく私達は、あまりYさんと関わりを持ちたくなかった。

性格に難がある人というか、なんていうかボスママ。

でもボスママと思っているのは本人だけで、取り巻きが数人いたけど、他の人達はYさんとはなるべく関わりを持たないようにしてきた。

Yさんの子と自分の子がもしトラブルなんて起こそうもんなら、ある意味地獄。

あることないこと周りに言いふらされて、顔を合わせたら罵倒されるような、そんな感じ?

実際、Yさんとこの子とトラブルを起こして、とんでもない目に遭った人もたくさんいた。

Yさんの子どもも、なかなかやんちゃだったから。

でもYさんの子どもとは同じクラスになったことがなかったのと、家がけっこう離れていたのもあって、ありがたいことにあまり接点もなかった。

 

 

 

 

 

「うちの娘、去年からYさんとこの子と付き合い始めたのよ」

その告白に、みんなから悲鳴が上がる。

「え!?何で?

同じ大学だっけ?」

「あのね、付き合ってんのはYさんの上の子の方。」

ああ、確か、3歳くらい上のお兄ちゃんがいたっけ。」

「えー!?どこで出会った!?」

「バイト先。

ファミレスでバイトしてて。」

「え?Y兄、もう23とか24とかそんな感じじゃないの?

ファミレスでバイトしてんの?」

「みたいよ。

バイトの先輩らしいから。」

 

 

 

 

 

 

「でも、よりによってYさんとこの子とねえ…。」

いや、本当にそれだよ。

よりによって、何でだ。

「Yさんとこの子と付き合うなとも言えないしさ。

一時期、別れるかも…とか言ってたから、ちょっと期待してたんだけど、今もまだ付き合ってる。」

「てかさ、Yさん知ってんの?そのこと。」

「知らないみたいよ。」

だよね。

だって、Yさんの息子の溺愛ぶりは半端ないので。

もし付き合ってることがバレたら、厄介だ。

 

 

 

 

 

「何が怖いって、この先ずっと付き合ってて、結婚の話が出たらどうしようかと思って。」

いや、本当にそれだ。

Yさんと親戚なんて、本気で無理。

どうすんだ?本当に。

かといって、娘に「あの家の子とは付き合うな」とかは言いにくい…。

てか、言った方がいいのかもしれず。

 

 

 

 

 

もう飲み会の後半は、ずっとその話で持ち切りだった。

いや、もうそんな話題が出てくるのが不思議っていうか。

そういう年頃になったんですね、私達も。

子ども達の恋愛話とか、結婚話とか。

でも、結婚となると、相手の親御さんのお人柄とか関係性とか、いろいろ気になっちゃうよね。

親戚になっちゃうわけだし。