春休み、家の片付けをしていた時に、息子が小中学校時代に読んでいた本が、何冊が出てきた。
息子が小さい頃に読んでた本は、けっこうメルカリとかで売っちゃってたんですが、文庫本なんかはあまり売れないのでよけておいたものなんだと思う。
その中で一冊、私も読んでみたいなあと思う本がありました。
それは、有川浩の『旅猫リポート』。
確か小学校の図書館にもあったし、息子の持ってたのも児童書の新書サイズの本だった。
我が家にあったのはこれです。
児童向けの青い鳥文庫です。
うちの息子はこの本を「三回くらいリピートして読んだ」と当時話してたので、そんなにいい話なのかと気になってはいたんですが。
一体どんな話なんだろう。
私の予想では、猫が日本全国を旅をする話?とか、単純な想像をしていたんですが。
この間たまたまWOWOWで『旅猫リポート』の映画をやってまして、ついつい録画して見てしまいました。
ネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが。
私の思っていた展開とは違い、ラストとかはもう号泣してしまいました。
その後、息子の持ってた小説も読みましたが、小説の方は映画よりも先の話が少し書いてあったんですが。
どっちにしても、私の思っていたラストとは全く違いました。
それにしても気になったのは、小中学生の頃の息子は、この本の一体どこがよくて三回も読み直したんだろう。
この本が面白くないというわけではないんです。
この本を読んでいたのは息子が中1の頃なんですが、この本のどんな部分に感銘を受けて、また読みたいと思ったのかな、と思ったのです。
息子にこの本を見せてみると、「読んだのは覚えてるけど、本の中身は覚えてない」とのこと。
まあ、そんなもんだよね。
私も小中時代に読んだ本なんて、ほとんど覚えていない。
私が幼少期に読んでいた本は、今はほとんど私の勤める図書室にはない。
だって図書室にいても、「ああ、これ読んだ」と思える本がないから。
小学生時代は、図書室の本を読みまくっていた私ですが、何を読んでたか思い出せない。
でも、伝記も名作児童文学と呼ばれるものは全て読んだ。
覚えてるかと問われると、ほとんど覚えてはないんですが。
その頃に好きだったのは『秘密の花園』と『小公女』でした。
この辺りは5回は繰り返し読んでるから、私もだいたいは覚えている。
実は3月の頭、図書委員をしていた卒業間近の6年生の子から、「私が1年生の頃から何を借りて読んだかというデータがあるなら見てみたい」と言われました。
実は見る方法がありまして、「印刷は出来ないし、個人情報だから本人にしか見せられないけど、見せるだけならいいよ」と見せてあげたんですが。
1年生の時から読んでた本の遷移は、その子の成長のようで私もちょっと感動しました。
私もできることなら、小学生時代に読み漁った本の記録が見てみたかったな♪