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今日はお仕事のお話です。

6年生の男の子が今、ずっと読んでいる本がありまして。

それがたぶん、全部で15巻くらい出てるのかなあ。

だけどうちの小学校では人気がないのか、10巻までしか在庫がない。

12月にその子から、

「続きの本を入れてほしい」

と言われてたんだけど、5年以上前に出てた本なので在庫も品薄で入荷することはできず。

 

 

 

 

あまりにその本が好きみたいで、10巻まで読んでたのに再び1巻から読み返し始めたその子を見ていて、何かしてあげられないかなあ、と思うようになった。

彼の話によると、市立図書館に在庫があるのは知ってるけど、家からかなり離れていて行く機会がない。

彼は同じ市内の中学に進学するんですが、そこの学校司書さんが私の同期の方で。

なのでつい、LINEで聞いてしまった。

「あの本の10巻以降はある?」

と、事情を話しつつ送ったら、しばらくして、

「あるよ!最新刊まで全部揃ってる!」

と、すぐに連絡が来た。

 

 

 

 

 

2周目を読み始めた彼の話をすると、

「うれしい!

うちの中学ではあまり人気がないから、誰も借りてくれなくて。

待ってるよって伝えといて♪」

と連絡をもらった。

そして昨日、図書館に来てくれた彼に教えてあげた。

「A中、最新刊まで全部揃ってるって」

 

 

 

 

 

そう言った途端、いつも無表情な彼の目がきらきらっと輝いたので、私的にかなりうれしくなった。

中学に入っても、いっぱい本を読んでね。

生徒をえこひいきしてはいけないというのは、わかってるけど。

いつも本を借りに来てくれて、いろいろ感想を聞かせてくれたりしてくれる子は、やっぱり気にしてしまいます。

授業で来てくれる子には公平に扱いますが、わざわざ休み時間に図書室に足を運んでくれる子に対しては愛着を感じてしまう。

全校生徒の半分以上の子は、顔と名前が一致しないけど、よく図書室に来てくれる子はやっぱり覚えてしまう。

 

 

 

 

 

あと、秋くらいにちょっと嬉しいことがありまして。

4年生の女の子が、図書室で見つけたとある本がきっかけで小説を読むことができるようになった。

それは、こういう本です。

 

 

 

 

という「5分後に意外な結末」というのシリーズの本なんですけども。

短い話が幾つも入っているので、読みやすいらしい。

そんな彼女はこの冬休み、小説を読む楽しさを覚えて、「ハリーポッターと賢者の石」の分厚い本を読破して、ますます本を読む自信をつけた。

「先生、私、小説を読むのが好きになった」

と、報告を受けた時に、今までの仕事の苦労とかが飛んで行くような嬉しさを感じるわけです。

 

 

 

 

 

別の4年生女子は、

「幼稚じゃなくて、怖くなくて、ファンタジーなものじゃなくて、現実的で夢がある話が読みたい」

と、言って私を困らせる笑い泣き

そんな彼女が好きなのはこれ。

 

 

 

小学生中~高学年向けの角川つばさ文庫から出ている、「四つ子くらし」という話なんですが。

これが、なかなかに人気で。

小学校6年生の女の子が、実は自分は四つ子だということがわかり、自分の姉妹達と暮らすことになるという本なんですが。

実は現在16巻くらいまで出てまして。

女子に大人気なんです。

確かに、『幼稚じゃなくて、怖くなくて、ファンタジーなものじゃなくて、現実的で夢がある話』かもしれない。

 

 

 

 

 

少しでも子ども達に本を読んでもらうきっかけが、出来たらいいなあと思うわけです。

実は今回出てきた話は、2つ行っている学校の1つの方の話で。

もう1つの学校では、あまりこういう現象は起こってないのが寂しい現状でして。

小学校は図書の授業があるので、週1で借りにきてくれるけど。

図書の授業がなかったら、永遠に図書室に近付かない子だっているだろう。

実際、私の弟は小学生時代、自ら図書室に行ったことは皆無だったし。

そんなことを書きながらも、来期も私は図書室で働くのだろうか。

まだ迷っているところであります。