日曜日の午後、BSで離島の特集をしていました。
沖縄と五島列島と瀬戸内海の離島の特集でした。
その中の瀬戸内海の小島に住むおばあちゃん4人が、本当に楽しそうで楽しそうで。
4人は80代~90代のおばあちゃん達で、みんな旦那さんに先立たれて一人暮らし。
だけど午後になると、4人は毎日同じ場所に集まる。
4人のおばあちゃんの1人のおうちの庭の、白いベンチに集合。
毎日、そこに4人で座って海を見ながらずっとおしゃべり。
雨の日や暑い日寒い日は、ベンチを移動させて、ずっとおしゃべり。
この島、人口は15人くらいなんだそうです。
そんな15人の中の、4人のおばあちゃんは何をするのにも一緒。
本土へ月に一度買い物に行くのも連れ立って行き、畑仕事も一緒にしたりする。
そして午後からは、ずっとおしゃべり。
…なんだよ、それ。
かなり理想的な老後じゃん!
この島では船で働く人が多いらしく、基本は神戸なんかの大きな港で働くので、家族で島を出てたらしいんだけども、都会が合わずに戻ってきた人達なんだそう。
旦那さんは船に乗ってるから、ずっと母子家庭状態で島で暮らしてたんだろうな。
4人は婦人会の活動で仲良くなって、現在に至るそうです。
婦人会かあ…、昔あったなあ。
うちの実家は当時新興住宅街だったので、婦人会はなかったんだけども。
隣町には普通に婦人会はあって、活動もなかなか活発だったみたい。
当時うちの母は、小学生の私にこっそり、
「隣町のAさんは、今夜も婦人会の寄り合いで、家のごはんをすませてから公民館で集まるんだって。
うちの地域は婦人会がなくてよかった。」
とか言ってたんで、相当大変だったんだろう。
さて、話は戻り。
理想的な生活だと思いながらも、無医村の15人しか島民のいない島で高齢で暮らすのは、なかなか心細いことだと思う。
だからこそ、あんなふうに仲良くみんなで助け合って暮らしてるのかな。
もし自分が高齢になった時、どういう地域に住みたいだろうか。
都会で、病院も買い物も便利だけど、地域の人達との繋がりのない自由だけど孤独な暮らしと、
田舎で、便利なものはないけども、地域の人達と助け合いながら生きている暮らし。
どっちがいいんだろうなあ。
今の私的には、都会の暮らしが望ましいとは思うけど…、実際その歳になってみないとわからないなあ。
私は地方の、核家族の新興住宅街育ちなんで、近隣住民の方々と濃い付き合いというのはないと思うんだけど。
今の私の暮らしと比べると、けっこう濃い付き合いはしてたかも。
遊ぶのは決まって近所の子とだったし、近所の空き地で遊んでも大人に注意されたことなんてないけど、誰かが屋根に登ったり悪いことをしていたら、近所の大人が本気で叱る、みたいな。
今は近所の子を叱ったら、逆にその子の親に叱られそうな時代なんで
とはいえ。
人のあまりいない離島で、気の合う友達と老後にのんびり過ごすなんて、かなり幸せなことなんだと思う。
前にSNSで、趣味の合う友達と暮らせる老人ホームを作りたいみたいな話を読んだことがあって。
各個人の個室もあり、みんなでテレビや動画を見るシアタールームやカラオケ、自分のお勧めの本を置いておく図書室なんかがあったりするもので。
毎夜、みんなで集まって美味しいものを食べながら、おしゃべりしたりドラマやアニメを見る、みたいな老後を送りたい、みたいな話でした。
…本当にそんなホームがあるなら、喜んで入りたいもんだ。
どうか、私が本格的に高齢者になる頃には、そんな楽しそうな老人施設ができてるといいなと思うわけです。
他にも私の老後というか、10年後の理想の生活が描かれているコミックはこれ↓です。
SNSで描かれてた時から、好きでよく読んでたんですが。
たぶん50~60代?くらいのマダム達が、ルームシェアしている話です。
1人は若いうちに子どもを連れて離婚し、1人はずっと独身、1人は最近旦那さんに先立たれた。
そんな3人が平和に暮らす話なんですが。
何故か楽しい。
これも私も理想の老後の形です。