どこのお母さんも同じかもしれないけど、うちのお母さんは、本当に話が長い。
簡潔に済ませば、30秒で終わる話が最低でも5分以上はかかる。
そして、結論に至る前の前置きが長く、途中で脱線して違う話に飛び、ひどい時には話が10分以上になる。
総じてその話は面白いわけではない。
若い頃は、
「早く結論を言ってよ」
と、急かしていたが、今は我慢してある程度は聞くことにしている。
先日、いきなり母が電話で近所の人の話を始めた。
その一家はみんな、牛乳が嫌いで魚も嫌いな一家らしい。
70代のお母さんは骨粗鬆症になり、70代のお父さんは段差で躓いて足首を骨折。
50代の息子は、圧迫骨折で1か月ほど入院したらしい。
という話を10分近く、延々と聞かされ。
で、結論は何だったかというと、
「骨粗鬆症予防に小魚や牛乳を摂取しなさい」
とのことだった
…長い。
前置きが長すぎる。
母曰く、
「小魚や牛乳を摂取しなさい、だけだったら、説得力がないから、どうせ聞いてもらえないだろうし。
だから、体験談を交えて話してる。」
とのことなんだけど。
それにしても話が長すぎる。
それだけではない。
また、前にも聞いた話を、まるで初めて話すかのように話し始める。
私も父も、
「いや、もうその話3回くらい聞いた」
と返すわけなんですけども。
まあ、私もそれはきつくは言えない。
私もつい、同僚に同じ話をして聞かせることがあるので
そんなうちの母の話を、私よりちょっと上の世代の同僚2人に話してたところ、
「お母さんの気持ちがわかる」
と、うちの母に同情するわけで。
「私も娘に『お母さんの話、オチがない』とかって言われてるし。
普通に話してるだけなのに、オチって必要?」
とか、
「私も息子に話が長いって言われて、すぐに「で?結論は?」って急かされるんだよね」
という愚痴が飛び出した。
あー…、もしかしたらうちの息子も同じこと思ってるかも
ちょっと、後で聞いてみよう
たぶん、母親というのは総じて話が長いのではなかろうかと思う。
うちの母のように、説得力を出すために前置きを長くするパターンだとか、特に意図はなく雑談したいだけなのに、話が長くなってたり。
なのに、結論やオチを求められるのはちょっと切ないわけで。
でも、聞いてる娘の私は内心「長いなあ」と思ってるわけで。
そして私も、息子にとっては「お母さんの話長いわ」と思われてるかもしれないわけで。
ちょっといろいろ気を付けなきゃなあ、と思うわけです。
でも、同僚の娘さん、お母さんの話にオチを求めるのはやめてあげて