※更新分は青文字

※A級は赤文字

※メモ:今期の奨励会最終局は3/9

 

いわゆる羽生世代がタイトル戦から遠のき、豊島永瀬藤井聡太といったところが代表格となってきた今日この頃。

じゃあ渡辺明とはどのくらい離れてるの?

あの棋士はどの辺の世代なの?

 

といったのがずっともやもやしていたので並べてみることにした。

自分でエクセルで。

 

結果、やっぱり面白い。

以下、カッコ内の数字は生まれた年度。早生まれは生まれた年からマイナス1。

例えばひふみんこと加藤一二三は1940年1月1日生まれ→(1939)になる。

なお現役棋士は全員載せたが、引退、物故、女流、その他は全員ではない。

中井広恵とか林葉直子の扱いは正直よくわからない。。。

 

さて古い方からいくと、

升田幸三(1917)の5学年下に大山康晴(1922)。

二上達也(1931)は大山の9学年下。

そこからさらに8学年下に内藤国雄と加藤一二三(1939)。

4つ下に米長邦雄(1943)。

3つ下に森けい二(1946)。

その1つ下が中原誠と桐山清澄(1947)。

 

やっと現役棋士が出てきた。桐山は現役続行を決める勝利のニュースが記憶に新しい。

同学年の中原はタイトル獲得64期の歴史的大棋士だが10年以上前に引退している。

大山と中原は25学年の差がある。

谷川浩司(1962)、羽生善治(1970)、渡辺明(1984)、そして藤井聡太(2002)。

中原から羽生が23年、羽生から藤井が32年。大山から藤井は80年だ。

 

さて桐山から先は青野照市(1952)を挟んで小林健二(1956)。

この辺が現役棋士の境界線になっている。

田中寅彦(1957)、室岡克彦(1958)、福崎文吾(1959)、と各学年に1人ずつ踏ん張っている。

なお引退棋士の神吉宏充は室岡と同学年。神吉のことを知らない人はぜひググってほしい。

大橋以上のインパクトを受けること間違いないだろう。

 

1960年からは複数人になってくる。

 

(1960)高橋道雄、脇謙二、泉正樹

(1961)神谷広志、西川慶二、所司和晴

(1962)谷川浩司、中村修、島朗、有森浩三、石川陽生、小林宏

(1963)南芳一、井上慶太、浦野真彦、神崎健二、平藤眞吾

(1964)塚田泰明、富岡英作、中田宏樹、長沼洋

(1965)日浦市郎、藤原直哉、北島忠雄

 

谷川の1962年度を中心に一大勢力になっている。

年齢的には50代後半~還暦超えといったところ。

さすがにA級やB級1組には食い込めていないが、B級2組には中田、中村、谷川、井上(順位順)が残っている。

 

(1966)森下卓、豊川孝弘、(山田久美)

(1967)阿部隆、中田功、佐藤秀司、木下浩一、岡崎洋、(林葉直子)

(1968)中川大輔、杉本昌隆、小倉久史、勝又清和、(清水市代)

(1969)佐藤康光、畠山成幸、畠山鎮、中座真、飯塚祐紀、瀬川晶司、(中井広恵)、(村山聖)

(1970)羽生善治、森内俊之、丸山忠久、藤井猛、郷田真隆、先崎学、増田裕司

(1971)屋敷伸之、深浦康市、近藤正和、松本佳介、山本真也

(1972)真田圭一、窪田義行、川上猛、高野秀行

(1973)三浦弘行、木村一基、行方尚史、野月浩貴、今泉健司

(1974)鈴木大介、堀口一史座、矢倉規広、安用寺孝功、(安食総子)

(1975)久保利明、北浜健介、田村康介、伊奈祐介

(1976)小林裕士

 

一気に11年分。

スーパー几帳面とダジャレおやじに姉御という組合せの1966は楽しい。

そして羽生世代がやってくる。人数も多いが、質も高い。

女流棋士の、林葉・清水・中井といったところもいる。清水中井は最近でもタイトル戦に絡んでいる。

個人的には1973の飲み会に参加してみたい。

1974、1975も一流棋士がいるが、1976は小林1人だけの谷間の年となっている。

 

(1977)佐藤紳哉、大平武洋、上野裕和、(熊坂学)

(1978)千葉幸生、佐藤和俊、阪口悟

(1979)松尾歩、飯島栄治、西尾明、佐々木慎、遠山雄亮、藤倉勇樹、(矢内理絵子)

(1980)山崎隆之、横山泰明、村中秀史、島本亮

(1981)宮田敦史、片上大輔、村田智弘、伊藤真吾

(1982)阿久津主税、佐藤慎一、(橋本崇載)

(1983)※該当者なし

 

かなりの実力者も並ぶが、タイトル獲得者はいない。

羽生世代の壁にモロにぶち当たったということだろうか。

イトシンがここにいてびっくり。もっと若いかと思った。

そして1983に谷間の年が発生。

 

(1984)渡辺明、村山慈明、田中悠一

(1985)中村亮介、長岡裕也、渡辺正和、宮本広志

(1986)広瀬章人、戸辺誠、高崎一生、金井恒太、西川和宏、村田顕弘、上村亘、(藤田綾)、(貞升南)、(飯野愛)

(1987)佐藤天彦、及川拓馬、船江恒平、門倉啓太、藤森哲也、竹内雄悟、(鈴木環那)、(中村桃子)

(1988)糸谷哲郎、稲葉陽、阿部健治郎、中村太地、牧野光則、渡辺大夢、石田直裕、星野良生、(上田初美)、(井道千尋)、(宮宗紫野)

(1989)大石直嗣、都成竜馬、折田翔吾、(室田伊緒)

(1990)豊島将之

 

渡辺明が登場。中学生デビューの谷川、羽生は同学年が多かったがここではそうでもない。

1990の豊島も独りぼっちだ。1986~1988の分厚さとの差が激しい。たまに谷間の年が生じるのが面白い。

ところで稲葉八段は'88年8月8日生まれ。

 

(1991)澤田真吾、黒沢怜生、西田拓也、井出隼平、杉本和陽、(里見香奈)、(山口恵梨子)

(1992)永瀬拓矢菅井竜也、大橋貴洸、石井健太郎、(室谷由紀)

(1993)斎藤慎太郎、高見泰地、八代弥、三枚堂達也、高野智史、池永天志、谷合廣紀、小山怜央、(香川愛生)、(伊藤沙恵)

(1994)佐々木勇気、千田翔太、阿部光瑠、青嶋未来、長谷部浩平、渡辺和史、石川優太、(加藤桃子)

(1995)梶浦宏孝、佐々木大地、古森悠太、出口若武、冨田誠也、(西山朋佳)、(長谷川優貴)

(1996)近藤誠也、黒田尭之、山本博志、井田明宏、(里見咲紀)

(1997)増田康宏、本田奎、徳田拳士、齊藤裕也、柵木幹太、(山根ことみ)

 

なぜか谷間の年である豊島、翌年以降は一気に増える。

永瀬、菅井、斎藤、高見あたりは、若きタイトルホルダーという印象だったがもうアラサー。

タイトル戦に絡んでも不思議じゃない名前も多く、どんどん出てきてほしい。

 

(1998)斎藤明日斗、(塚田恵梨花)

(1999)服部慎一郎、横山友紀、岡部怜央、小山直希宮嶋健太(武富礼衣)

(2000)古賀悠聖

(2001)狩山幹生、森本才跳、(水町みゆ)、(和田はな)

(2002)藤井聡太、伊藤匠、高田明浩、(加藤結李愛)、(小高佐季子)、(山口仁子梨)、(大島綾華)

(2003)上野裕寿、(野原未蘭)

(2004)(内山あや)、(山口稀良莉)

(2005)藤本渚

 

聡太よりも若いのが2人になった。

頼むよ。その辺が聡太を打倒していくと思っているので。

 

このあたりになるとさすがに若い。20台前半以下。藤井聡太の同学年も出てきた。

この辺りが「藤井世代」として人数が増えていくのか、とても興味深い。

ネタとしては、古賀四段は2001年1月1日生まれ。21世紀の初日生まれという100年に一度のおいしい誕生日。

 

なお羽生が七冠独占したのは25歳の時。

渡辺が竜王になったのは20歳。(パパになったのは19歳)

一方で最近、年齢でニュースになったのは木村の46歳初タイトルに、山崎の40歳A級昇級。

「若手」「ベテラン」という要素はもはや勝ち負けの薬味程度。

とはいえ、年齢(学年)を背景にした人間関係などに思いをはせつつ観戦するのもまた一興。

今後は、折角まとめた手元のこのデータを見ながら楽しんでいきたい。