お堂で聞こえてきた仲睦まじい
年配の御夫婦の会話...
目が不自由な旦那様に
奥様が仏像の説明をされていた

壺阪寺は眼病封じで有名な寺

【壷阪山霊験記】は
盲目の夫・沢市とお里の夫婦愛
このお寺が舞台となった切ない物語

その舞台が  ここ
西国6番札所   【壺阪寺】
(奈良県高市郡 壺阪山 南法華寺)


身投げした場所には2人の像
観音様の霊験譚は文楽や
歌舞伎で今も演じられている


お堂の中での御夫婦は
本当に お里と沢市みたいだった


おふたりだけでなく他にも
白い杖を使っている人が...
観光ではなく 真摯に祈る人たち

巨大な石仏なら視力が
衰えた方にも微かに見えるのかも


壁に張り巡らされた派手な
レリーフなら光を失った方でも
触れて感じることができるはず



だから壺阪寺は こんなに
巨大なものが多いのかな・・・

新興宗教っぽくてセンス悪いと
感じた私は浅はかだった


壺阪寺で  いろんなことを考えた
いろんなことが見えてきた
見ないふりをしてきたことも

無知だった不遜だった


世界で一番大切な人が
病気になりました
以前の私なら
壺阪寺にお参りする
ご夫妻の お気持ちは
分からなかったと思います
今は私も真摯な気持ちで
仏様に祈ります