のんちゃんは、東京の世田谷の夜道を歩いた。


のんちゃんは、アパートへの道を

とぼとぼ歩いた。


誰もいない、アパートへ帰るために、

とぼとぼ歩いていた。



夜って、辛い


悲しい


苦しい


過去のことも思い出してしまう


辛い、辛い、辛い



のんちゃんは、過去の辛かったことを

ふと思い出した。


辛い思い出もたくさんあった。


自分は変わっとんやないか、


何度も悩んだこともあった。


のんちゃんは、誰もいないアパートへと

歩きだした。



’誰か待っててくれよ’

そう思ったことも何度もあった。

故郷の家族が恋しい。

会いたい。

のんちゃんは、夜が来る度に、

悲しみを募らせていた。

自分らしくおれない辛さに、

悲しみを抱いていた。

誰か、私の苦しみ分かってくれよ’

そう思ったことも何度もあった。




でも、、、



夜が来て、朝は、必ず来る。


のんちゃんは、苦しみを抱きながらも、


精一杯、生きていきたいと思う。


のんちゃんは、まだ、23歳。


まだまだ人生は長い。


生きていくしかない。


のんちゃんは、何度も泣いた。


涙が枯れるまで泣いたこともあった。


’死’を意識したことも、何度もあった。


のんちゃんは、真っ直ぐに進む道を


真っ直ぐ歩き出した。



’息をして生きる’


この幸せを身に締めながら、


日々の幸せを噛み締めていこうと思った。


―🌸

2024年 4月26日 金曜

椎名のん