NNN府中、主催・代表の篠崎です。
7月譲渡会では、たくさんのご家族が保護猫を迎えてくださる決断をしていただきました。
ご縁に感謝申し上げます。
譲渡会会場では、譲渡希望お申し込みの際に
ご家庭のご状況や、先住動物さんの状況
ご自宅や勤務時間について
立ち入ったことを必ずお伺いしております。
猫にゃんネットワーク府中は、猫の保護団体・猫シェルターではありません。
TNR、地域猫活動の中で発生する様々な事案の中で、状況を判断しながら保護や救助が必要になった猫たちをできる範囲で保護・医療等にかけ
その猫にとって、良い育成・飼育環境で猫が寿命を全うできるよう働きかけるようにしております。
そのため、譲渡に関してもある程度厳しく規定を設けさせていただいております。
実は先日、かなりショックな出来事がございました。
以前、多頭飼育崩壊現場よりレスキューした仔猫のうち
里子に行った一頭が譲渡先のご家庭で健康状態が急激に悪化し、
譲渡先ご家族のかかりつけ医により治る見込みなしと診断され、1日2日のうちに安楽死にされてしまいました。
まだ生後8ヶ月。
様々な考えがあるかと思いますが私個人的には、動物の安楽死は認めておりません。
もし人間の子供が治療困難と余命宣告されたとしても
その日のうちに安楽死しますか?しませんよね?
動物と、人間の子供と何が違うのか、と思う訳です。
せめて、もっとできることがあったのでは・・・安楽死を選択したとしても治療と闘病の末最期の最後に猫本人が呼吸で苦しまないよう・・・という選択ならまだ理解ができます。
また、上記の一連の処置の決定について
譲渡元のこちらに最終決定を委ねていただきたかったというのが正直なところです。
獣医療はこの数年でかなりのスピードで発達してきましたが、まだ未症例や猫の生態ひとつとっても解明されていないことも多く
1人の獣医師さん、一つの病院だけでの判断で全てを決定することはあまりお勧めできません。
(実際、セカンドオピニオンについてもお伝えしましたが選択肢を持っていただけず・・・)
里親になられたご家族にも、今回のことで混乱や戸惑い、おつらい思いをされ、ご家族なりの意志や言い分もあるのだと思います。
もしかしたら、「我が家の猫なのだから家族のことは自分等で決める」と思われたのかもしれません。
しかしながら、「譲渡の手続きが終わったから、我が家の猫です」というわけにはいかないのです。
レスキューされて、ご家族のもとに行った子の命のためにも、医療についても治療の試みなどできるだけのことをして欲しかったです。
各里親さんのご自宅へのお届け時に交わす、猫の譲渡に関する契約書には
猫の状態に関してもいくつか記載があり、全ての里親さんとこの契約を締結しております。
(一部抜粋:参考)
▶︎譲渡猫の性格・習性を理解するように努め、家族の一員として最後まで責任を持って飼育すること
▶︎譲渡猫の病気予防を心がけ、万一罹患した場合は適切な治療を受けさせること
安楽死は猫に対する治療ではありません。
その子に対して、本当に申し訳ない思いと
悔しい思いでいっぱいです。
私たち譲渡元は、保護した現場にも実際に入っています。
劣悪な飼育環境下から、預かりさん宅にて数ヶ月
医療をかけ、健康状態や衛生面を改善させ
やっとの思いで家族のご縁があったのに
1年と生きれないまま死なせてしまいました。
改めて、これまで里親のご縁がありました皆さん、
そしてこれから保護猫を家族に迎える皆さんへお願いです。
保護猫は、様々な状況下から色々な理由・事情があり
「救助」が必要となり保護された猫たちです。
かわいいだけではなく、個体差や、思わぬ体調不良を起こすこともあります。
些細な環境の変化に敏感な子・色々な性格の子もいます。
保護猫だろうとそうでなかろうと、手がかからない・お金のかからない猫なんて、いません。全ての動物の飼育に言えることです。
猫に何か異変や不安を感じた時に、ありのままを隠さずスピーディーにかつ落ち着いて相談してください。SNSで良いので発信してください。
また、ご自身でも猫の飼育や猫の生態・医療についての理解・勉強をしてみてください。
個人の飼育環境でも、学べる本やネットでの知識も調べればたくさんあります。
府中市近郊の図書館にも、猫の育成や生態・健康に関しての書籍はたくさん貸し出しがされています。
難病や治療が困難だとかかりつけ獣医師に言われたとしても、全国・全世界たくさんの獣医さんや病院があり、
たくさんの猫たちが様々な症状・病気治療と闘っていて情報交換もされています。
家族の命を、決して手放さないでください。
万が一治療費が高額になったとしても、譲渡元の我々団体と関係性を構築してくださっていれば
ご寄付を募ったり、保護活動に関わるたくさんのネットワークを使い治療の情報を収集し全面的にバックアップすることだってできるんです。
人間も、猫も、死なせてしまってからでは遅いんです。
家族になった子たちが
猫生を全うできるようによろしくお願いいたします。
ご理解と、今一度猫の飼育環境・健康状態について
ご家族で話しあっていただければ幸いです。
また、たくさんの方からの日々のご支援・ご寄付、応援
誠にありがとうございます。
自分1人やボランティアさんたちで全てをカバーすることは難しく、できることは限られていますが
情報発信もできるだけ行っていければと思います。
今後とも、NNN府中をよろしくお願いいたします。
【お問い合わせ先】
nnnfuchu@gmail.com
主催団体代表:篠崎(しのざき)
HP:https://nnnfuchu.amebaownd.com/
(Googleフォームが開きます)
NNN府中では、譲渡にいくつか条件を設けております。人によっては厳しいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
様々な経緯で保護された猫たちの命を守るためでもございます。
里親をご検討の方は、こちらもぜひご一読ください
猫にゃんネットワーク府中のmy Pick
ご支援のお願い
猫たちの日々の生活に欠かせない、
フードや衛生用品のご支援をいただけると大変ありがたいです。
ぜひ、お気持ちを寄せていただければ幸いです。
保護猫へのご支援(フード類)
保護猫へのご支援(衛生用品類)
ソマ太郎さん預かり中保護猫へのご支援(フード&衛生用品類)
ご寄付は下記または譲渡会場にて受付しております。
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口座名義
ネコニャンネットワークフチュウ
代表 篠崎薫
ゆうちょ銀行から
記号:10160
番号:94151021
他行銀行からゆうちょ銀行
店名:〇一八(ゼロイチハチ)
店番:018
預金種目:普通預金
口座番号:9415102
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ご寄付は、地域猫や保護した猫たちの医療費、地域猫活動・譲渡会開催に関わる活動にありがたく使わせていただきます。
ご無理のない範囲で、ご支援いただけたら幸いです。
何卒よろしくお願いします