<警察犬が山中で認知症の行方不明女性を発見>
というニュースがありました。
認知症の実母が行方不明になった時に警察犬に出動してもらった事があります。
警察の方々には大変お世話になりました。
母はうつ病による希死念慮で措置入院をしている時に認知症がどんどんと進行しました。
措置入院をさせてくれた病院の院長先生には感謝しています。
色々な窓口に相談したり、病院に電話したりして1軒だけ受け入れてくれた病院でした。
院長先生とは毎月面会に行って先生とも面談をする約束をして受け入れてもらいました。
関東から福岡まで毎月行くのは大変でした。
母の再婚した方が亡くなった頃に
母の認知症は酷くなっていきましたが、うつ病が少し落ち着いてきていたので福岡の家を引き払い、
私達は部屋数の多いペット可物件に引越して
母と同居しました。
母の家にいた犬は母が入院する時に連れて来ていました。
同居して数ヶ月たった頃の事です。
私がちょっと横になっている間に玄関が閉まる音がしました。16時頃でした。
母が近くのコンビニに行ったのだと思いました。
何も言わずに出たのは初めての事でした。
すぐ近くのコンビニには1人で行かせる事もあったのですが10分たっても帰ってこないので携帯に電話をしてみました。
そしたら携帯は家に置いたままでした。
すぐに探しに出ました。
見つからなくて家族に連絡をして早く帰ってもらい
近くの店舗等も手分けして探しました。
その後、車、自転車、歩き、自宅待機に分かれて探しましたがもう18時を過ぎて暗くなってしまい
自力で探すのは無理だと思い警察署に電話をしました。
そして母の状態等を話しました。
認知症だし、住んだばかりで土地勘が全く無いのでどこに行ってるか予測もつかない、
もう警察犬は寝てる時間だけど警察犬を呼びましょうと言ってくださいました。
普段身に付けている物を密封出来る袋に入れて準備するように言われました。
出来れば靴が一番良いと言われたので、
靴をジップロックに入れて用意しました。
近くの派出所からは着てる服や特徴等を聞き取りに来てくれ、近隣の派出所にも連絡を取ってくれていました。
家が隣の市との境辺りにあるので隣の市の派出所からも出動していただきました。
家に一人を残して、私達も探し続けました。
そして22:30過ぎた頃に発見の連絡があり保護された派出所に直行しました。
道路でヨロヨロとこけて車の前に飛び出てきた所を
その車のご夫婦が派出所に連れて行ってくれたそうです。
7.8時間ただ歩き続けた母は寒い時期でしたが
汗だくで、こけて手足には傷がありました。
何もわからずに歩き続けて喉も渇いただろうし
足も痛いだろうし、
その姿を見るのはとても辛かったです。
先に派出所に着いた娘は、ほっとして泣いていました。
そして警察犬が到着してすぐに保護の連絡があったので警察犬もすぐに帰ったそうです。
私は探していた所から派出所に直行したので
警察犬にもその警察の方にも会ってお礼も言えませんでした。
遠いのに出動してもらいました。
寝てる警察犬を起こしてしまい、警察の方も急な出動になって大変ご迷惑をおかけしました。
皆様のおかげで発見できました。
道を一本一本しらみ潰しに探しても無理でした。
行方不明者を探すってこんなに難しいんだと思いました。
そして母は全く予想も、してなかった道で保護されていました。
かなり遠くまで行っていました。
自力で探すなんて無理でした。
保護してくださったご夫婦、
警察の方々に感謝しています。
有難う御座いました。
その後私は仕事帰り、
0時近くに全裸に靴下で、靴だけを履きバッグを持って
雨の中傘もささずに歩いている年配の女性を見かけたことがあります。
車で通り過ぎてしまいましたが
気になって直ぐに警察に連絡しました。
その間に見失ってしまい保護専門の方と警察の方にお任せしました。
普段は全く関わる事がなくてどちらかというと避けるくらいですが
いざとなったらやはり頼りになります。
数年前このような事があったので
ブログにさせていただきました。