Sumashi Room 【Principle】 -5ページ目

Sumashi Room 【Principle】

感動・涙をテーマに簡単に読める日記を
日々、アップします。

~Principle~

和尚さまが、

大変にお気に入りの小坊主がいた。


その小坊主は、

見栄えもよくなく頭もそれほど賢く無かった。


他の弟子たちは、

和尚さまのそんな態度に不満を募らせた。

「和尚さまはどうして、あんな奴をかわいがるんだ」


いたるところで、ささやく声を聞いた和尚さまは、

お寺にいる弟子たち全員を集めて小鳥を一羽ずつ手渡した。


「誰も見ていないところで小鳥を殺して、

その死骸を持って帰って来なさい。

帰ってきた順に後継者として考えるから。」


弟子たちは、満面の笑顔になった。

「赤子の手をひねるようなものだ」


出発しなさいという和尚さまの声を聞き、

それぞれが一目散に森にかけて行った。


そして、

しばらくして一人、二人と息を切らしながら

和尚さまの前に駆け寄ってきた。


帰ってきた弟子たちの表情は様々だった。

すぐに帰ってきた弟子たちの顔には笑みが浮かび、

体力が劣り遅れて帰ってきた弟子たちは、

がっかりした表情だった。


ほぼ全員の弟子たちが帰ってきたが、

和尚さまのお気に入りの小坊主だけが、

まだ帰って来なかった。


誰かが言った。

「逃げ出したんじゃないか」

「そうに違いない。やっぱり・・・」


しばらく、目を閉じていた和尚さまが口を開いた。

「まだ陽が沈んでいないから、沈むまで待ってみよう」


やがて陽は沈み、あたりは暗くなった。

弟子たちが騒がしくなってきた。

これ以上、引き延ばすことが出来ないと

判断した和尚さまは重い口を開いた。


「では、そろそろ決断しなくてはいけないようだ。

みんな集まりなさい」


その時、

森の方から小坊主が帰ってきた。


小坊主は青ざめて疲れ切った顔をして歩いてきた。

小坊主は、まだ鳴き続けている小鳥を胸に抱いていた。


「やっぱりな。ははは。」

弟子たちはその様子を見て、指差して笑った。


しかし、和尚さまは、低い声で小坊主に尋ねた。

「お前はどうして、まだ鳥を生かしているんだ」


小坊主は、目に涙をためながら答えた。

「誰も見ていないところを探しまわっても、

そんなところはどこにもありませんでした」


「そうか。誰かお前の後をつけてたとでも言うのか」

「いえ、そうではありません」


「では、誰が見ていたと言うんだ」

「私自身が見ておりました。」


その瞬間、あたりは静まりかえった。


明日を良くしたかったら、

花を植えなさい。


一年後を良くしたかったら、

稲を育てなさい。


10年後を良くしたかったら、

木を植え育てなさい。


100年後を良くしたかったなら・・・
 ↓
 ↓
 ↓

人を育てなさい。


________

100年後、

僕たちは生きていないでしょう・・・

でも、

受け継がれて繋いで頂いたこの命、

100年後も幸せな世の中でありますように♪


育てると言うとおこがましくなってしまいますが、

共に学んで行けたらいいですね♪


花札には色んな絵柄があり、

11月の絵柄に1つのストーリーがあります。


小野道風はお公家様なのに、

字が下手で、学問が無くて、歌が下手。


悔しいけれども、生まれつきできないんだと諦めて、

ある日、雨上がりの庭を散歩していると、

蛙が柳の葉に何べんも飛びついちゃ落っこって、

ばかな蛙だなと見ているうちに、

何十回の後にヒョイと飛びついたのを見て、

あっと思った。


それから一生懸命に、

うまずたゆまず屈せず、

歌道に精進し、書道に精進して、

ついに日本一の人になった。


時は過ぎます。

明治になり、中村三郎さんという人が生まれました。


幼少時代の中村少年は花札の絵を見て

「お母さんこれなに?」と聞いたら、

お母さんは小野道風さんの事を教えてくれました。


中村さんの青年時代は戦争時代。

自らスパイ役をして、外国でホームレスの格好をして、

わざとウジ虫だらけの格好をしたり、

捕まって敵兵に何度も殺されかけました。


そんな中村さんは帰国し、

仕事に頑張りました。


頑張って頑張ってある日

「もうダメだ」となってしまう時がありました。


でも不思議なもので、

中村さんは子供時代お母さんが教えてくれた

「小野道風と蛙」を思いだしました。


中村さんはそれを元気にもう一歩一歩がんばり、

銀行の頭取までのし上がり、

晩年はお金を捨て、

世の人が少しでも楽に生きれるよう中村天風として全力で生きました。


時は過ぎ、

今は私の携帯待ち受けが

「小野道風の蛙」です。


困ったときは元気をもらってます。

全力で生きれば、それは100年経っても次の世代に受け継がれるんですね。