消費しない家欧米と国民所得にはさほどの差がないのに、生活のゆとり、豊かさに大きな違いが生じている。住宅建て替え時の経過年数が30年というのは、住宅業界には好ましいことかもしれない。住宅産業はどの産業より経済波及効果が大きいといわれるから、わが国経済全体にとってもいいことだろう。しかし、産業界、経済界にとって好ましいことが、個人にもいいのかというとまた別問題、大量生産・大量消費の消費財的な発想ではなく、社会資本としてとらえ、長く使っていくとが求められるようになっているといえよう。