といっても、別に礼儀がどうとか、言葉遣いがこうとかいう話じゃない。
相変わらずですね、お勉強しているわけですよ。
なんだかんだいって、今勉強しているのは、色彩の勉強と、ビジネスの勉強。
勉強の仕方は、ずいぶん前に書いたのだけど、基本未だにそのやり方を踏襲している。
つまりは、テキストをデジタルデータ化して、それを自分が必要な形にまとめて、次にそれを音声化して、それを延々と聞き続ける、というもの。
毎日のように会社の行き帰りだけで1時間半ぐらいは使っているのと、それから畑で仕事している時間が勉強時間となる。
まぁ当然、音声データを作っている時間もだが。
音声は少し早口で喋らしていて、子供や嫁さんに言わせれば、「よくもこんな早口が分かるな」なんだが、当然最初はよくわかってないが、だんだん聞いていて覚えてきたら速さについて行けるようになる。
まぁ、それぐらいは聞き込む。
音声少し早口にするのは、時間がもったいないからというのもあるのだが、語尾はいつも「です・ます調」にしておく。
時間の節約なら、最後に「です・ます」を付けなかったり、体言止めにした方が、ほんの少しだが読む時間が短くなるのだが、長い間やってみて、やっぱり「です・ます」をつけた方が覚えやすいということが分かった。
というのも、文の最後を断言とか体言で終わらせてしまうと、あまりにも早すぎて、与えられた情報を頭が処理するのに時間が足りないことに気付いた。
やっぱり人間の頭は1秒だけでもいいから、少し情報を処理する時間を与えないと、記憶が定着しないと思う。
なんてことを、先日嫁さんが「新入社員に何度説明しても仕事の覚えが悪い」という愚痴を聞いていて、思った。
うちの奥さん、本を読まないのでそれほど語彙力がないくせに、人に説明するときにすぐ何か別のものに例えようとする癖があるので、新入社員は嫁さんが発する言葉を自分にも分るように翻訳するのに頭のリソースを使ってしまって、それが仕事がなかなか覚えられない原因の一つになっているんじゃないかと彼女の話を聞きながら思った。
――が、それはまた別の話。
自分は割と人に説明するのが好きなタイプの人間なので、そういう話をする時には、ちゃんと相手に考える時間を与えるのも大切だよなぁ、なんていうのを、日々の勉強と、嫁さんの話で思ったのでした、というお話でした。