「あー、(看板が)なくなる前に行きたかったなぁ!」
と、なぜか大きく嘆いていた。
「んー、じゃあ、またそのうち連れて行ってやろう」
と言うと、
「やった!」と言って喜んでいた。
で、先日、土曜日の昼に急に「大阪に行こう!」と言い出した。
なにをいきなり突然に。
と思ったが、これから学校が平常運転に戻ってくると、クラブ活動なんやらで時間が取れなくなる。
だから今のうちに行きたい、ということだった。
だいたいだねえ、姫路から大阪の浪速まで、夜に特に目的もなく、車を出すバカがいるか?
はい、私です(汗)
長女がこないだ買ったDVDをiPhoneに入れて欲しい、と言うので、それをやっていたら、夜の19時になってしまっていた。
彼女的には、行きと帰りの車の中でそのDVDを見ようという算段だった。
だいぶ時間ぎ遅くなったので、本当に行くのか改めて聞いてみると、行けるなら行きたい、と言う。
じゃあ仕方ない。
個人的にも今年の1月にひとりでふらっと朝の新世界へ行ってきたばかりで、今度は夜に行きたいと思っていたので長女の申し出は渡りに船ではあったのだ。
結局、車の中ではほとんど長女とグダグダ話をしたり、カラオケしたりして終わった。
というのも、件のDVDは、再生しようとすると音が出なかったらしい。
あれ、なんでだろ。
と思ったら、どうやらエンコードでオーディオ設定に問題があったようだ。
AACではなく、MP3にしていたのが悪かったようだ。
さて、咄嗟のことなので、新世界へ行くための駐車場を探す時間もなく、結局割高だが、近くの少し駐車料金が高めのところに車を止める。
到着したのが20時半ぐらいかな。
そこから新世界の南の端(ビリケン神社があるところ)まで、歩いて5分もかからなかったかな。
づぼらやの看板が暗いのは少し残念だったが、夜の新世界はたくさんの人たちで賑わっており、田舎暮らしの娘にとっては、こんな時間にこんなに街が明るくて、活気があるのは新鮮らしく、何かにつけ声を上げて喜んでいたのが印象的だった。
自分はね、もともと大阪に住んでいたから、あんまりどうとか思わないんだけど、そういえば長女は小学・中学と吹奏楽に力を入れていたので、なかなか夜の都会に連れて行く機会がなかった。
串カツの店が多いのにおどろいていたのだが、どの店も人でいっぱいで、外ならまだしも、うかつに店内に入るのはまずいかと思い、お店には入らない。
ところでお父さん、お昼ぐらいにランチパックのピーナッツ食べただけで、それ以外その日は何も食べていなかったんだけど……
と言うと、ええっ! と娘は驚き、
「何でもいいから、ご飯食べてよ! ほら、あそこに王将がある」
「う~ん、でもなぁ、ちょっと食べたいものがあるんだけど」
「「ここまで来て、王将か~い!」って突っ込んで欲しかったんだけど」
「いやぁ~、大阪の王将って、姫路と全然味が違うから、食べに行きたいんだけどね」
「へぇ~、そうなんだ」
みたいなしょうもない会話をしつつ、娘が気が済むまで写真を撮らせながら、通りを北上して通天閣の下まで来ると「ドレミ」という喫茶店を見つけ、
「うお、まさかこんなところにドレミがあるなんて知らなかった! 行きたかったぁ」
って、なんやねん、おまえ。
残念ながらドレミはちょうど閉店したところだったのだ。
いろいろと写真を撮っている娘を見て、せっかく来たから、道頓堀の方も行ってみる?
ということで、早々に新世界を後にして、車に戻り、今度は一路日本橋へ。
しかし、難波寄りの日本橋の駐車場は土曜日でどこも割増料金。
う~ん、仕方ない。なんばパークスの駐車場でも……あれ? 西行きへ抜けられないの? じゃぁ、ヤマダ電機電気の駐車場でも……うわっ、曲がる方向間違えた! ……あれ? 目の前の駐車場安いじゃん。
というわけで、ちょっと南寄りなんだけど、安いコインパーキングを見つけそこに車を滑り込ます。
1時間220円? 2,3分歩いたところの駐車場はその3倍くらいの値段がするんだけど、結果良ければ万事OKってことで。
駐車場に車を止め、まっすぐ道を北上。
道具屋筋を抜け、吉本花月の前を通って、法善寺横丁へ。
いいね、夜来ると雰囲気があって。
そこでひとしきり写真を撮ったら、今度は道頓堀のひっかけ橋へ。
まぁおっさん、元気なもんだ。
あ~、もうしんどい。
いちいち何があったか書いていたらきりがないので、割愛。
心斎橋の方へは、時間の関係もあり行かずに東大阪の方へラーメンを食べに行く。
自分が学生の頃住んでいたところにあるラーメン屋で、本当は正月に会社の年賀式に行った帰りに寄りたかったんだけど、嫁さんから実家に行っている長女を迎えに行って! と指令が届き、諦めて姫路に帰ったそのリベンジ。
大昔に長女も連れて行ったことがあって、美味しかったというので、難波から30分以上かけて、わざわざ食べに行く。
行ったらこっちもえらい盛況で、自分らが入った後お客さんが来て、満席になっていた。
そこで、ラーメン、炒飯、餃子を食べて、食べ終わるころには、店の主人が看板の明かりを消すような時間になっていた。
そこから家に帰ると、日付が変わるどころか、すでに1時を回っていた。
とりあえずね、覚え書きとして書いておく。