主人公はハリウッド映画の脚本家。
しかし、小説家になる夢を諦めきれない。
婚約者と憧れのパリへ旅行に行くが、そこに夜な夜な現れたのは、1920年代の彼が崇拝する偉大な芸術家の面々だったーー

自分は芸術に疎いので、当然芸術家についてもあまり知らないが、それでも名前ぐらいは聞いたことがある歴史上の人物が続々と登場する。
好きな人(主人公)にとってはまさに夢のようなシチュエーションであるが、現実世界(?)では、そのおかげで今の彼の問題が顕在化していく。

最初の頃はこの現象について一体どういうふうに説明するんだろう、と思っていたが、結局力技で押し切っちゃいましたね(笑)
ある意味この根性はすごいかと。
また、主人公はどうしようもない優柔不断な人間に思えたのだが、彼の最後の最後に下した決断は自分に嘘をつかないもので、その結果的に彼に天使が舞い降りるという展開がとてもうらやましいものだった。

いいなぁ、こんな結末迎えられたら最高だろうなぁ。

男版の「ジュリエットからの手紙」みたいな内容であったが、やっぱり男としてはこちらの方がとてもしっくりきます。
この二本の映画は、男女の物事の考え方の違いをよく表していると思うので、興味の、ある人は見比べてみるのも良いかと思います。