入院中に辛かったこと、両親への思い2。 | 先天性心疾患_φ(・・

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先天性心疾患患者の手術・入院生活の話、日々の話をゆる~く書いています(^^)

※この場をお借りして、両親への気持ちを中心に書いています。
参考になることが少ない記事になっていますこと、ご了承下さい。



これまでに何度か手術やカテーテル、バルーン等をする為に入院や検査をしてきましたが、いつだって両親がそばにいてくれました。

私は

「兄弟の中で誰よりも守られている存在」

だったんです。

ちょっと恥ずかしい話ですが、私は甘ったれの性格。
小児病棟に入院していた頃は、いつも母が来てくれるのを心待ちにしていました。

遠くから足音が聞こえてくるだけで

「お母さんだ!」

とわかるくらいでした(笑)

当時はどうして私だけここにいなきゃいけないのか、兄弟のいる家に一緒に帰れないのか理解できなかったですし、純粋に寂しかったです。

兄弟がいますし、病院が自宅から遠かったので母も長くは一緒にいれず、帰ってしまう姿を見るのが何よりも嫌でした。

小さい時にした手術は、今回の手術と比べ物にならないくらい大変なものでしたので、水分量も食事量も管理され、子供ながらストレスも感じていたと思います。

でも今回の入院で、今まで感じていた「自分は守られている存在」という意識に大きな変化がありました。

毎日面会に来てくれたり、私を励ましてくれる両親。
そんな中で

「どれだけ心配だっただろう」
「どれだけ辛かっただろう」
「どれだけ私の為に頑張ってくれたんだろう」
「申し訳ないな」

と感じることが多々あったんです。

私も良い年の大人ですから、こう思うのは当然なんですけどね(^^;)

よくテレビで

「何でこんな体に産んだのよ!!」
「どうして私だけこんな思いしなきゃいけないのよ!」

と親に言ってしまうシーンを見かけたりしますが、私は一度も思ったことがないんです。

これはもう性格なんだと思いますが、そんなこと言ったところで私の心臓が良くなる訳では無いですし、そう思わない様に両親が必死に守って来てくれたんですよね。

そして、今回の入院でこうした考えに加えて

「代わってあげられない親の辛さ」

を私は痛いほど感じました。

私よりも親の方が何倍も辛い思いをしてきたし、今もしているのかも。

そう思ったら、ご飯が食べられなかったり、思うように回復しない体にメソメソ落ち込んでいる場合じゃない。

心配する両親の為にも頑張りたい、周りの人を早く安心させてあげたい。

なんだかキレイゴトのように聞こえてしまうかもしれませんが、病気の自分をサポートしてくれるのは当然のことなんかでは無いんです。

病気だから特別扱いしてもらうことは当たり前じゃ無いですし、一緒に頑張ってくれることに感謝しなければならないと思うんですよね。

また、自分の病気ときちんと向き合い、受け止めて

「一生この病気と付き合いながら生きていくんだ」

という覚悟ができました。

照れくさすぎて直接は言えませんが

「今まで全力で守ってくれてありがとう。これからは自分でちゃんと病気と向き合っていくから安心してね。
「沢山の人が助けてくれた命を大切にして、私は絶対に誰よりも幸せになるからね!」

と伝えたいです。

口には出しませんが、健康な体に産んであげられることが出来なかったと、母は何度も私に申し訳ないと思ったはずです。
そんな母が少しでも安心してくれたら嬉しいです(^^)

こうした気持ちの変化があったので、自分をネガティブに追い込むことはやめて

「絶対に最短で退院してやるからな!」

と呪文のように唱えながら、毎日必死にご飯を食べるようになりました(笑)